「私がIHOPを去った理由」~元IHOPKCインターン奉仕者の証~その6
ブレイスと友人たちの三人は、IHOPKCから離れ、各々自分の生活を立て直していましたが、その矢先に再びスチュアートから会って話そうという連絡が来ます。三人は会うことにしますが・・・・
引用元:
2月の長~~~~い夜
私たちは2月初旬の午後6時30分に集合しました。スチュアートは、「IHOPの裏手にあるマイク・ビックルの執務室のところで落ち合い、そこから出かけよう」と言いました。指導者のミーティングで何度もその執務室に行ったことがあったので、そうすることは私にとって苦もないことでした。私は、単に彼がそこで落ち合いたいだけだろうと思っていました。こちらは三人もいたので、多少スペースのある部屋が必要だと思ったに違いありません。しかしそれを考慮しても、腑に落ちない場所の選定ではありました。
スチュアートが現れると、彼は裏口のドアを開け、私たちを教役者会議室に連れていきました。すると突然、デイビッド・スライカーが現れ、私たちに挨拶してきました。私は敬意をこめて挨拶しました。彼はただここを通り過ぎて、別の部屋に行くのだろうと思ったのです。ところがスライカーは腰を下ろし、スチュアートが話し始めました。
デイビッド・スライカーはIHOPKCの上級指導者で、とても頭がいい人物です。また論客として恐れられていました。スライカーがどういう人物かはよく知りませんでしたが、説教は聞いたことがあり、早口で流ちょうにしゃべることは知っていました。彼にとって、議論で人をコケにすることは朝飯前でした。それに加えて彼には妻と子供もおり、イエス・キリストを真実愛している人物でもありました。彼が偉大な人物であることはよくわかっていました。不運なのは、そのような人物が私たちのミーティングにやって来たこと、そして私たちが突然彼と話し合いをする羽目になったことです。
その後、6~7時間にわたり、私たちは質問攻めに合い、尋問されました。私たちが信じている教義や神学について、繰り返し何度も尋ねられました。また私たちのミニストリースタイルを叱責されました。私たちが学んでいた教師たちの言うことを聞いては駄目だと言われました。あるときスチュアートとスライカーはトニーに狙いを定め、彼が質問に素早く答えられずに戸惑っていると、彼は自分が理解できていないことを言っていると決めてかかるようなことさえしました。私は親友が肩身の狭い思いをさせられるのを、黙って見ているしかありませんでした。トニーは当時まだ22歳でしたが、彼が上手く切り抜けたのを見て感心しました。トニーは子供の頃からクリスチャンだったわけではないので、逆にキリスト教界のしきたりを知らず、奉仕者の階級制度に怯まずに済んだのです。彼はいつもどおりのトニーで通すことができ、怯んで相手に支配されずに済みました。しかし二人はそれが気に入らなかったようで、彼を徹底的にコケ下ろそうとしました。私はトニーがミーティングの最中、泣きそうになっていたのを今でも覚えています。
あるとき彼らは、私に質問をしてきました。私はスライカーの目を見てこう言いました。「兄弟、あなたの印象が変わってきました。あなたたちは私たちよりも聖書をよく知っているし、年齢も上で頭もよく、奉仕歴も聖書研究歴も長い。それはわかっています。これらの質問に答えるよう要求されて、私たちはちょっと脅かされている気分です。」一瞬、スライカーに同情の表情が浮かびました。彼は少し態度を変えました。私たちの不快感を察したようです。私もこの事態に関する責任を感じました。私はこの三人の中の年長だったからです。私たちは「喜び少年隊」という呼称を持っていました。神の恵みを知ってから、喜びが増したからです。私は、自分たちが何も間違ったことはしていないこと、IHOPKCに対して批判的な意見をフェイスブックに載せていないことを説明しました。私たちの中心的な狙いは、自分たちが学んでいることを紹介し、イエスの愛で人々を励ますことだと言いました。私はまた、彼らが守ろうとしているIHOPKCのメンバーよりも、私のフォロワー層のほうが遥かに広いことも述べました。私はテキサスにあるミニストリー団体で7年間奉仕していたため、ネット上に3000人余りの友だちを持っていたのです。ソーシャルメディアで私が何を伝えようが、それに対してIHOPKCがどうこう言う権利はまったくありません。私たちはただ違う見解をシェアーしていただけですが、それに対して応答してくれる人たちが大勢いたのです!これのどこに問題があるのか、私には理解できませんでした。
あるとき、彼らが私たち三人を仲違いさせようとした場面もありました。デイビッド・スライカーが言いました。「ブレイス、君はこの件に関して役に立ちたいと思っているようだね。オースティン、君には余り言いたいことがないようだ。でもトニー、一番の問題児は君だろ。」
トニーが何をしたというのでしょうか。何もしていません。彼は質問に答えていただけです。投げ掛けられる質問に、聖書的で健全な答えを返していました。そしてデイビッドやスチュアートに聞き返していただけです。彼らは何らかの理由で、トニーが質問をしてくるのを敬遠したようです。私の目には、それが面白く見えました。
6時間に及ぶ尋問の後、午前1:30頃にようやくミーティングが終わり、私たちは解散しました。私たちがその場を立ち去る前に、スチュアートとスライカーがと言いました。「君たちの関心がどこにあるかわかったよ。でも私は、今後もIHOPKCにふさわしい形で福音を語っていく。聖霊がIHOPKCに示していると思われるメッセージをね」と。IHOPKCのメンバーには、私たちが教えていることは誤りだから、私たちの教えに耳を貸さないように伝えておくと、彼らは言いました。私たちは混乱状態でその場を去りました。
これは現実でしょうか。
私たちはあの場に連れてこられ、尋問をされたのでしょうか。
スチュアートだけとミーティングするものと思わせて、突然もう一人が登場し、彼らの聖書知識で私たちをぎゃふんと言わせる手はずになっていたのでしょうか。
私たちは、ソーシャルメディアに自分たちの意見を投稿すなと言われたのでしょうか。
彼らは、私たちに用心するようにと、本当にみんなに言うのでしょうか。私たちは「喜び少年隊」です。ただ喜びながらイエスをノンストップで伝えているにすぎません。あの二人は、IHOPKCにいる私たちの友人たちに、私たちを警戒するように言うのでしょうか。
私たちは2月の真夜中に持たれたミーティングから帰る道すがら、これらの疑問を思い巡らしました。答えは明確に「Yes」です。あそこと私たちの関係は終わりました。あの二人との関係もです。
つづく
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