ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ダビデは打ち場を買うためにいくら払ったのか?     2サムエル24:24と1歴代誌21:25

「聖書の現象」の記事です。 先日の記事に掲載した動画でも、3:30~からこの問題が出題されています。 2サムエル24:24によると、ダビデは打ち場と牛を買うために「銀50シェケル」支払っています。 しかし、並行記事の1歴代誌21:25では「金のシェケルで6…

バベルの塔以前の言語は一つだったのか複数だったのか? 創世記10章と11章

「聖書の現象」に関する記事です。 創世記10:5、20、31 これらから海沿いの国々が分かれ出て、その地方により、氏族ごとに、それぞれ国々の国語があった。 以上が、その氏族、その国語ごとに、その地方、その国により示したハムの子孫である。 以上は、それ…

教皇フランシスコ「イエスとの個人的な関係」は「有害かつ危険」

最近のことですが、ある人のフェイスブックに上の動画が投稿され、それによって遅ればせながらこの事実を知り驚いています。 これは、2014年6月25日に聖ペトロ広場で行われた、教皇フランシスコのスピーチの動画です。 すでに3年余りが過ぎていますが、プ…

ゴリアテを殺したのはダビデかエルハナンか? 1サムエル記17:51vs2サムエル記21:19

キリスト教進歩主義者が、上の動画をツイッターに投稿していました。 タイトルからも想像できますが、「聖書の現象」を含めて、一見すると矛盾しているかように思える聖書の教義や箇所を、コミカルに批判する内容になっています。 投稿者が「聖書無誤も無謬…

「聖書信仰とその諸問題」の目次と感想

少し前のことになりますが、「聖書信仰と諸問題」という良書を読みました。どのような本か知りたい方のために、記事を書きます。 まず目次を掲示し、その後、私の拙い感想~書評とは言えません~を述べさせていただきます。尚、書評を読みたい方は、私が知…

キリスト教進歩主義による刑罰代償説の否定は正しいだろうか?

アメリカでもそうですが、日本においても、キリスト教進歩主義の信奉者は刑罰代償説を攻撃します。 刑罰代償説は、彼らが言うように間違っているのでしょうか? この記事では、いわゆる「刑罰代償説」が間違いかどうかを検証したいと思います。 ●批判の事例…

新宇宙論:なぜ若い地球で何億光年も彼方の星が見えるのか?

True Ark Bibleという福音主義の科学サイトからの転載記事です。 興味深い記事なので、転載許可をいただきました。 引用元:新宇宙論:なぜ若い地球で何億光年も彼方の星が見えるのか? 光年の問題―創造の六日間の疑問 宇宙や地球の起源について、多くの創…

霊魂消滅説は聖書的か?

霊魂消滅説(Annihilationism)とは、地獄に入れられた人の魂は消滅し、永遠に刑罰を受けることにはならないとする概念です。 グレッグ・ボイド氏は、「万人を愛し死なれた神が、永遠の苦しみ以外に目的がない所に彼らの存在を置いたままにするだろうか?」…

クムラン遺跡の発掘が七十人訳の正確さを証明

趣向をを変えて、最近の記事とは少し違うことを書きました。 クムラン遺跡の発掘は、七十人訳の翻訳が正確であったことの証明につながりました。 アンサーズ・イン・ジェネシスの記事から抄訳します。 死海文書は、聖書の信頼性に関するもう一つの問題にも…

「私は同性愛を罪と見なしている」グレッグ・ボイド

キリスト教進歩主義など、ポストモダンな信仰を牽引するグレッグ・ボイド氏ですが、 今回、取り上げるブログ記事1では、かなり正統な発言をされています。 注1:Is homosexuality a sin? ●「私は同性愛を罪と見なしている」 表題にあるとおり、「私は同性愛…

勝利者キリスト説とグレッグ・ボイドのダブルスタンダード

米国でキリスト教進歩主義やオープン神論を推進している神学者グレッグ・ボイド氏は、救済論の領域でも個性的な見解を持っています。 こんにち私たち福音主義のクリスチャンが信奉する救済論は、「刑罰代償説」と呼ばれています。 イエス・キリストが罪人で…

オープン神論は秘められた偶像崇拝を助長するbyジョン・パイパー

この記事では、ジョン・パイパー氏1によるオープン神論の批判論考2を抄訳します。 注1 ジョン・パイパー:「デザイアリング・ゴッドorg」の創立者および教師。ベツレヘム神学大学学長。50作余りの著書の執筆者。 注2:How Open Theism Helps Us Conceal Our …

オープン神論とグレッグ・ボイド氏の誤り

グレッグ・ボイド氏は、米国におけるオープン神論(開放的神論)の代表的推進者の一人でもあり、自ブログ1において積極的にオープン神論を説いています。 オープン神論とは、如何なる概念なのでしょうか。古典的神論と、どういった点で異なるのでしょうか。 …

聖書の詩的象徴表現を科学的誤りとすべきか? グレッグ・ボイド氏への反論 その2

キリスト教進歩主義の指導者グレッグ・ボイド氏1は、聖書にしばしば見られる詩的象徴表現は、「科学的に不正確」だから聖書には誤りがあると主張しています2。 このような主張は正しいでしょうか? 注1:前回の記事を参照 注2:ボイド氏のブログ記事「聖書が…

ヨブ記37:18は聖書の誤りか? グレッグ・ボイド氏への反論

米国のキリスト教進歩主義の指導者の一人とされるグレッグ・ボイド博士1が、 「聖書は誤りを含んでいる」と自ブログ2でおっしゃっているので反論します。 NT・ライト(左)とグレッグ・ボイド(右) 注1.「進歩主義(社会正義)『キリスト教』」(英語…

携挙が起こるタイミング 1テサロニケ4章

「聖書の現象」について書いていた間も、携挙に関するコメントがいくつか来ました。 終末論に対する関心が高いのだと思います。 そこで、単発ですが携挙が起こるタイミングについて書こうと思います。 なお、反論される場合は、記事で取り上げる聖書箇所の…

からし種は世界最小の種か? マタイ13:31~32

「聖書の現象」に関して一つ書き忘れたものがあるので、つけ足します。 *「聖書の現象」とは、キリスト教進歩主義やリベラルが「聖書の矛盾」だと批判する聖書箇所を言います。 ●問題点 マタイ13:31~32 イエスは、また別のたとえを彼らに示して言われた。…

へブル書の著者は詩篇を改ざんしたのか? ヘブル10:5

「聖書の現象」シリーズの最後になるかと思いますが、新約聖書における旧約聖書の引用も「聖書の現象」に含まれるので、一つだけ見ておきたいと思います。 「聖書の現象」とは、キリスト教進歩主義やリベラルが「聖書の矛盾」だと批判する聖書箇所を言いま…

ステパノの混乱? その2 使徒7:15~16

ステパノにまつわる「聖書の現象」については、こちらの記事で書いたばかりですが、実は他にもあります。 どのような食い違いがあるのでしょうか? *「聖書の現象」とは、キリスト教進歩主義やリベラルが「聖書の矛盾」だと批判する聖書箇所を言います。 ●…

パウロは計算ミスをしたのだろうか? ガラテヤ3:17

今回は、パウロの計算が間違っていると批判を受ける「聖書の現象}です。 「聖書の現象」とは、キリスト教進歩主義やリベラルが「聖書の矛盾」だと批判する聖書箇所を言います。 ●問題点 ガラテヤ3:17 私の言おうとすることはこうです。先に神によって結ば…

ステパノは混乱していたのか? 使徒7:4

今回は、有名なステパノの説教にまつわる「聖書の現象」(*)に関してです。 ステパノは説教の中でアブラハムについて述べていますが、創世記の記述と照らし合わせると、アブラハムの年齢に食い違いが生じてしまいます。 この記事では、この問題について考…