ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ミクさんへ その2

ミクさんは、ご自分がしていることの意味がわかっていないようですので、この記事を書くことにしました。 ミクさんはその後、初代の使徒たちの間に教理的な分裂があったと主張するようになりました。 もし、彼らの間に教理的分裂があったとしたら、それが何…

ミクさんへ

ミクさんが何をどう信じるかは、究極的にはミクさんの自由です。 ですから、ミクさんへの応答はこの記事をもって最後にします(他の方は別)。 まず初めに、「コメントに対する応答」に対して書かれているミクさんコメントですが、 ガラテヤ2章でパウロがペ…

良いディスカッション

「残念な批判記事」にまつわる一連のやり取りを通して、良いディスカッションが生まれていると思います。 皆さんが投げ掛けてくる疑問は、「聖書の現象」に通じるものがあると思います。 例えば、皆さんのコメントの中で重複してたものの中に、四福音書の内…

コメントに対する応答 続編

この記事では、私が前回の投稿で述べた「理論のすり替え」について説明したいと思います。 ミクさんは「残念な批判記事」に対する一連のコメントの中で、ヨハネ14:26や同16:13を1コリント2章や同12章を材料にして解釈しています。 この手法そのものが誤…

コメントに対する応答

この記事は、数日前の「残念な批判記事」という投稿に関するものです。 この記事の内容に対して、ある方が異論を唱えてこられましたので、それに対する応答です。 一般の読者の方には、あまり面白くないかもしれません。 *** さて、本題に入ります。 私…

残念な批判記事

先日、投稿した「御霊がすべての真理に導き入れる」というのは思い込みにすぎないという記事が、あるブログで批判されているのを発見しました。 その批判記事を読んでみると、間違いだらけでした。 しかし、そのブログの読者たちはその記事を鵜呑みにしてい…

新約聖書の権威を弁証する 脱「循環論法」 後編

●新約聖書の権威 このように、キリストの権威と言葉を借りることで、循環論法に陥ることなく旧約聖書が神の言葉であると論じることができます。 しかし、これまで述べたことは、旧約聖書に関してだけです。 新約聖書の権威は、どう説明すればよいのでしょう…

新約聖書の権威を弁証する 脱「循環論法」 前編

聖書の無誤性を批判された場合の対処について、書きたいと思います。 特に、キリスト教進歩主義などから出てくる批判として、福音派の聖書論は「循環論法」にすぎないという批判があります。 以前にも当ブログで取り上げた進歩主義者が、ブログで次のように…

パウロにおける「栄光」の意味 ローマ3:23の再考

この記事は、新約聖書学者のシガールド・グリンドハイム博士の論文を記事にしたジャクソン・ウー氏のブログを参考にしたものです。 *** ローマ3:23・新共同訳 人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが… 皆さんは、この箇所の「栄光」とい…

携挙のタイミング パート2

私なりにわかりやすく、携挙のタイミングを説明してみようと思います。 パウロは1テサロニケ4:15~17で、主の来臨を説明する中で携挙の話をしています。 それゆえまず、主の来臨の定義を明らかにした上で、携挙のタイミングを確認しようと思います。 2テ…

イエス・キリストの誕生月は9月?

イエス・キリストの誕生日がクリスマスの時期ではないことは、誰もが知っています。 欧米のサイトを見ると、イエスが生まれたのは9月だとする説がしばしば見られます。 このテーマに関して最新の情報を提供していると思われる、Was Jesus actually born in…

ヨハネ14:2~3は携挙の描写?

あるブログの記事に、次のように書かれているのを見つけました。 ヨハネ14:2~3は『患難期後携挙説』を支持する人には、説明のつかない聖句です。 なぜなら、携挙されてもすぐに主と共に地上に降りて来て、千年王国に住まうわけですから、天に行き、主が備え…

訃報:R・C・スプロール召天

米クリスチャニティー・トゥデイ(英語)によると、改革派神学者でLigonier Ministries (ルガニア・ミニストリーズ)の創設者でもあるR・C・スプロール(78歳)が14日(現地時間)、慢性閉塞性肺疾患の合併症で亡くなりました。 “We are secure, not …

「御霊がすべての真理に導き入れる」というのは思い込みにすぎない

この題目を見て、「遂にこのブログの主は、聖書信仰から迷い出たか!」と思われた方がいるのではないでしょうか。 私は、ヨハネ16:13を否定しているのでしょうか。 ヨハネ16:13 しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導…

パウロの教えと相容れない患難前携挙説

この記事では、パウロの教えと患難前携挙説の違いをごくシンプルに説明します。 落ち着いて考えれば、パウロの論理と患難前携挙説の主張が違うことがわかりますので、ご一緒に次の箇所を見てみましょう。 2テサロニケ1:4~7 4 それで、わたしたち自身、あな…

マタイ24:31の「選びの民」とはユダヤ人か信者全般か?

終末論が論じられるとき、マタイ24:31は最も物議を醸す聖書箇所の一つです。 この箇所が患難期前の携挙を指しているのか、それとも地上再臨を指しているのか、 また、「選びの民」とはユダヤ人なのか、信者全般なのかが争われます。 米国では、患難後携挙説…

黙示録11:15の第7のラッパは携挙のラッパなのか?  その2

●神の国の実現の喜び 黙示録11:15~19 第七の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、天に大きな声々が起こって言った。「この世の国は私たちの主およびそのキリストのものとなった。主は永遠に支配される。」 16 それから、神の御前で自分たちの座に着いて…

黙示録11:15の第7のラッパは携挙のラッパなのか?  その1

パウロは1テサロニケ4:16で、携挙/再臨の際に「神のラッパ」が鳴ると言っています。 また、1コリント15:52には、「最後のラッパ」が鳴るとき、死んでいた信者が蘇り、生きている信者は今とは違う状態に変えられると書かれています(新共同訳)。 では、…

ヨハネの黙示録の正しい読み方

私たちの多くは、黙示録を時系列的に理解しようとしてはいないでしょうか。 例えば、7つの封印、7つのラッパ、7つの怒りの鉢は、それぞれ別の時期に起こる裁きだと考えていないでしょうか。 しかし、時系列的な読み方では、黙示録を正しく理解することは…

患難期の3年半の間、教会は地上で反キリストの迫害に遭う

先日の記事では、七十人訳のダニエル9:27に基づいて、患難期が3年半であることを説明しました。 この記事では、患難期の間に教会が地上に存在していることと、反キリストによる迫害に遭うことを、ごくシンプルに説明したいと思います。 ダニエル7:25 彼は…

ダマスカス文書に見る「パウロ研究の新しい視点」の矛盾

プレストン・スプリンクル著「パウロとユダヤ教への再訪問」(kindle版)を読んでみました。 そこで見つけたダマスカス文書に基づいて、NPPの矛盾点を指摘しようと思います。 日本福音主義神学会西部部会2012年度終期研究会議のレジュメである 「現代…

患難前携挙説は虚構~七〇人訳に基づく「患難期」の真実~

私たち現代のクリスチャンの多くは、患難期が7年間だと考えます。 しかし、終末論を調べてわかることは、歴史的解釈では患難期が3年半と考えられていることです。 事実、新約聖書には、患難期が7年間であることを示す箇所は1箇所もなく、すべての箇所が…

EPサンダースとジェイムズ・ダンに関する疑問

かの有名な、THE NEW PERSPECTIVE ON PAULという論文を読んでみました。 著者はジェイムズ・ダンといい、EPサンダースやNTライトと並ぶ、NPP御三家の一人です。 今や有名になった「パウロに関する新しい見方」(NPP)というフレーズは、この論文…