ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ユダはどのように死んだのか? マタイ27:5 と使徒1:18

今回はマタイの福音書と使徒の働きの「聖書の現象」に関してです。 「聖書の現象」とは、キリスト教進歩主義やリベラルが「聖書の矛盾」だと批判する聖書箇所を言います。 マタイ27:5 それで、彼は銀貨を神殿に投げ込んで立ち去った。そして、外に出て行っ…

宮清めとイチジクへの呪いの順番 別バージョン

前回の記事の別バージョンになります。 前回掲載したDefending Inerrancyの解決案(二日連続の宮清め説)に、個人的に納得できなかったため、もっと納得のいく説明を探してみました。 私としては、今回の説明のほうが正しい理解だと思います。 問題の一端は…

宮清めとイチジクへの呪いの順番 マタイ21章、マルコ11章、ルカ19章

引き続き、新約聖書における「聖書の現象」に関する記事です。 今回は、宮清めとイチジクの木が枯れたエピソードに絡む食い違いについてです。 宮清めが公生涯で二度行われたことについては、日本でもいくつか記事が見られますので省こうと思います(記事1…

癒された盲人は一人か二人か? マタイ20章、マルコ10章、ルカ18章

引き続き、新約聖書における「聖書の現象」に関する記事を書きます。 「聖書の現象」というのは、キリスト教進歩主義やリベラルから「聖書の矛盾」として批判される聖書箇所のことを言います。 マタイ20:29~34 彼らがエリコを出て行くと、大ぜいの群衆がイ…

悪霊に憑かれた男性は一人か二人か? マタイ8:28、マルコ5:2、ルカ8:27

前回から新約聖書における「聖書の現象」に関する記事を書きはじめました。 「聖書の現象」というのは、キリスト教進歩主義やリベラルから「聖書の矛盾」として批判される聖書箇所のことを言います。 マタイ8:28 それから、向こう岸のガダラ人の地にお着き…

杖は持って行くべきか、持って行ってはいけないのか? マルコ6:8とマタイ10:10

新約聖書の「聖書の現象」に進みたいと思います。 「聖書の現象」というのは、キリスト教進歩主義やリベラルから「聖書の矛盾」として批判される聖書箇所のことを言います。 マルコ6:8~9 旅のためには、杖一本のほかは、何も持って行ってはいけません。パン…

馬屋は4万それとも4千? 1列王記4:26と2歴代誌9:25

引き続き「聖書の現象」です。 1列王記4:26 ソロモンは戦車用の馬のための馬屋四万、騎兵一万二千を持っていた。 2歴代誌9:25 ソロモンは四千の馬屋と戦車、および騎兵一万二千を持っていた。彼はこれらを戦車の町々に配置し、またエルサレムの王のもとに…

兵士の人数の食い違い 2サムエル記24:9と1歴代誌21:5

再び「聖書の現象」に戻りたいと思います。 2サムエル記24:9 そして、ヨアブは民の登録人数を王に報告した。イスラエルには剣を使う兵士が八十万、ユダの兵士は五十万人であった。 1歴代誌21:5 そして、ヨアブは民の登録人数をダビデに報告した。全イスラ…

大陸固有の動物はどうやって箱舟まで来たのか?

前回の記事で取り上げた批判の事例に、次のようなものがありました。 ノアの方舟を字義どおり歴史的に起きたとするのは流石に無理があるでしょう。 1. 6章は2匹ずつ、7章は特定の動物を7匹ずつ、という違いがある。 2. 陸で別れていた動物がどうやって来た…

ノアの箱舟はギルガメシュ叙事詩をまねたもの?

「ギルガメシュ叙事詩」は「聖書の現象」ではありませんが、ノアの箱舟の聖書記事を批判する材料になっているため、前回の記事との絡みで記事にしておこうと思います。 批判の一例として、あるキリスト教進歩主義の方はSNS上でこう語っています。 ノアの方…

箱舟に入った動物は何匹ずつか? 創世記6:19と7:2~3

「聖書の現象」の3回目です。 聖書の無誤性を信じるクリスチャンを攻撃してくるのは、不信者だけとは限りません。 懐疑論者の中には、聖書知識がとても豊かな人が結構います(聖書学者すらいます)。 そういう方々にとっては、以下の箇所の描写すら批判材…

エッサイの息子は何人? 1サム16:10と1歴代誌2:15

前回につづいて、「聖書の現象」の2つ目について書きます。 1サムエル記16:10~11 こうしてエッサイは七人の息子をサムエルの前に進ませたが、サムエルはエッサイに言った。「主はこの者たちを選んではおられない。」サムエルはエッサイに言った。「子ども…

ダビデが取った騎兵は1700人、それとも7000人?   2サムエル記8:4と1歴代誌18:4

「聖書の現象」と言われている箇所について、いくつかの記事を書いていこうと思います。 「聖書の(諸)現象」というのは、キリスト教進歩主義やリベラルから「聖書の矛盾」として批判される箇所のことを言います。 「聖書の現象」は旧約にも新約にもありま…

ピーター・エンズ「確実性の罪」

米国の福音主義の内部では、ピーター・エンズの著書「確実性の罪/The Sin of Certainty」が物議を醸しています。 同書の予告編(上の動画)の中で、エンズは次のように述べています。 「問題なのは、神に信頼せずに自分たちの信条(beliefs)に信頼すること…

ピーター・エンズのアダム論・聖書解釈論

米国の旧約聖書学者ピーター・エンズ(Peter Enns)は、「聖書的キリスト教の再考」という自身のブログで、創造論者のケン・ハム氏(米創造博物館の最高経営責任者で館長)を批判しています。 具体的には、ハム氏のミニストリー団体「アンサーズ・イン・ジェ…

七十人訳とはどんな聖書?

この記事は、保守的福主義団体ゴットクエスチョン・ミニストリーズの記事「What is the Septuagint?」の翻訳です。 前回の投稿と同じような内容ですが、述べられていることが確かであることの確認になればと思い投稿します。 ☆ ☆ ☆ 七十人訳聖書(別名:セ…

主イエスが使っていた聖書とは?

この記事は「What Bible Did Jesus Use?」というサイトの抄訳です。 ☆ ☆ ☆ もし、あなたが衆人環視の中に置かれて、「聖書が正しいと言える『根拠』はなんですか?」と言われたら、あなたはどう答えるだろうか。 それに対する最も良い答えは、同様の状況に置…