ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

ユダはどのように死んだのか? マタイ27:5 と使徒1:18

 
 今回はマタイの福音書使徒の働きの「聖書の現象」に関してです。
 
「聖書の現象」とは、キリスト教進歩主義やリベラルが「聖書の矛盾」だと批判する聖書箇所を言います。
 
 
マタイ27:5 
それで、彼は銀貨を神殿に投げ込んで立ち去った。そして、外に出て行って、首をつった。
 
使徒1:17~18 
ユダは私たちの仲間として数えられており、この務めを受けていました。
ところがこの男は、不正なことをして得た報酬で地所を手に入れたが、まっさかさまに落ち、からだは真二つに裂け、はらわたが全部飛び出してしまった
 
 
 マタイの説明では、イスカリオテのユダは首つり自殺したことになっています。

 しかし、ルカの説明では、落下して胴体が裂け、内臓が飛び出したとされています。
 
 どちらが正しいのでしょうか?
 
 よく見られる説明は、

 首を吊ったときに縄が切れ、落下して胴体が裂けて内臓が飛び出したというものです。
 
 しかし、Answers In Genesisは、こう述べています。

「酷い落ち方をしても、通常、体が裂けて内臓が出ることはない。皮膚はとても丈夫で、たとい腹部が切れた場合でも、ふつう内臓は出てこない。」
 
 では、どのようなことが起きたのでしょうか。以下は、アンサーズ・イン・ジェネシスによる説明です。
 

 おぞましい話ではあるが、ユダの死体は暑い日差しの中に吊るされていた。体内のバクテリアが体の組織や細胞を活発に破壊していたはずである。
 
バクテリア代謝作用による副産物は、往々にしてガスである。ガスによって体圧が上昇し、細胞や組織から体液が流失して、体腔(体壁と内臓の隙間)に溜まっていく。
 
 結果として体は膨張し、組織の腐敗も起きて皮膚の健全性が損なわれる。ユダの体は、ふくらみすぎた風船のようになっていたのだ。
 
(木の枝または縄の破損によって)ユダの体が地面に落ちると、皮膚はたやすく裂けてしまい、内臓が飛び出したのである。
                               (引用終わり)


●あとがき
 
 つまり、ユダは首を吊って死んだということです。
 
 医者であったルカは、その後の様子を加筆したのであって、二つの箇所は矛盾しているわけではないということですね。

 終わり