ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

普遍的贖罪の必要性 その1「福音の内容」

普遍的贖罪とは、一部の人の罪だけでなく、万人の罪が贖われたことを言います。 選ばれた人々への特別な神の愛は、救いとその保証という形で表わされています。 しかし神は、救いに選ばれていない人の罪をも贖いました(1ヨハネ2:2)。 多目的贖罪論では…

教会における女性の役割 1テモテ2:12

以下に挙げるのは、ミニストリー団体「クロスウェイ」による「アンドレアス・J・コスティンバーガー氏とトーマス・R・シュライナー氏へのインタビュー」の一部です。 お二人は相補主義の神学者で、「教会における女性」という本を共著しています。インタ…

万人への真実な福音提示

キリストにより全人類の罪が贖われたにもかかわらず、 救われる人が限られている理由をこれまで見てきました。 言い方を変えると、救いに選ばれている人しか救われない理由、 そして、救いに選ばれている人の救いが保証されている根拠を確認してきました。 …

神の選びと栄化

これまでにも述べてきことですが、 救いの完成は栄化(栄光化)によってもたらされます。 栄化とは、再臨のときにクリスチャンの体が栄光の体に変えられることを言います。 この栄化も、神の選びに基づいて起こります。 この記事では、その点を確認します。…

聖霊による聖別

聖霊の働きの一つに、神のために私たちを取り分け、聖める働きがあります。 この働きも、救いに選ばれた人に対してのみなされるものです。 神学者たちは、聖霊による聖めの働きを2種類に分けています。 一つは、回心の際に選ばれた人々を聖別する働き、 も…

「教える」という言葉の意味 1テモテ2:12 後半

前半からのつづき ●パウロのディダスコー(TDNT第2巻、P146~P147) ①「パウロにおけるディダスコーの用例は少ない。これは、教えることが聖書と親密に結びついていたことに気づくなら、容易に理解することができる。聖書が知られていない環境で、「…

「教える」という言葉の意味 1テモテ2:12 前半

1テモテ2:12 私は、女が教えたり男を支配したりすることを許しません。ただ、静かにしていなさい。 パウロは、「女が教えることを許しません」と言っているので、 女性が教えることが禁じられているのは確かなことです。 しかし重要なのは、 「教える」と…

聖霊は救いを保持する

聖書は、聖霊の働きにより、信者の救いが最後まで保たれると教えています。 エペソ4:30 神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、贖いの日のために、聖霊によって証印を押されているのです。 上記の聖句に、 「贖いの日のために、聖霊によって証印…

【転載】戦後70年、荒野で叫ぶ者の声(MTC石野 博伝道師)

読者の皆様へ いつもお読みくださりありがとうございます。 以下のブログ記事は転載記事の転載ですが、 日本人クリスチャンにとって、とても重要なことが書かれています。 長文ですが、途中まででも結構ですので、 ぜひ目を通していただきたいと思い、投稿…

有効召命 その2

前回から、有効召命について記事を書いています。 有効召命はカルビン主義の五教理にも含まれますが、 正しい概念なので多目的贖罪論でも採用されています。 有効召命とは、神に選ばれた人々を救うための神による招きです。 有効召命は、その人が救いに至る…

有効召命

以前の記事で、アルミニウス主義は、救いが神の選びに基づいていることを否定し、 あくまで人間の自由意志で救いを選べると考えていること述べました。 しかしそれだけではなく、アルミニウス主義は、有効召命も否定します。 有効召命というのは、神に選ば…

聖霊は救いの保証

選ばれた人々の救いが保証されていることについて、 これまで何度となく書いてきましたので、 次回からは、少しずつテーマを進めでいこうと思います。 エペソ1:13~14 またあなたがたも、キリストにあって、真理のことば、すなわちあなたがたの救いの福音を…

あなたからいただいたすべての者

多目的贖罪論について語る際の、用語の定義について短く述べておきたいと思います。 通常、「贖い/贖罪」という言葉は、救いと同義語のように使われます。 しかしここでは、「贖い/贖罪」はあくまでキリストが人の罪をその身に負い、 処理することのみを…

父がわたしにお与えになる者

ヨハネ6:35~40 イエスは言われた。「わたしがいのちのパンです。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。 しかし、あなたがたはわたしを見ながら信じようとしないと、わたしはあなたがた…

ベテスダの池での癒しのように

前回の記事で、人の救いが父なる神と御子の選びに依存していることを述べました。 次の箇所でも同様のことが語られています。 ヨハネ5:19~21 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。子は、父がしておられる…

啓示における父なる神と御子の一致

多目的贖罪論には、このブログではまだ全く触れていない内容が多々含まれますが、 ごく単純に従来の救済論との違いを言うと次のようになります。 カルビン主義は、キリストは一部の人の罪しか贖っていないと教えます。 しかし実のところ、キリストは万人の罪…

選ばれた人々に注がれる神の特別な愛 その2

神は全人類を愛しておられます(ヨハネ3:16)。 それゆえイエスは、信者の罪だけなく全人類の罪を贖うためにも、 十字架にかかりました(1ヨハネ2:2)。 しかし選ばれた人々に向けられた神の愛は特別なもので、 神を信ぜず滅びて行く人々(選ばれていな…

選ばれた人々に注がれる神の特別な愛 その1

カルビン主義の贖罪論は、全人類のための贖罪を否定し、 特定の人々の贖罪のみがキリストによってなされたと教えます。 逆にアルミニウス主義は、全人類の贖罪だけを肯定し、 特定の人々のための贖罪を否定します。 しかし多目的贖罪論は、聖書が両方語って…

神の主権性は選ばれた人の救いを保証する

多目的贖罪論が、 アルミニウス主義やカルビン主義と同じ見解をとっているテーマは当然あります。 聖書的に正しいテーマについては、従来の救済論と同じです。 カルビン主義と同じ見解の一つに、「選ばれた人々の救いの保証」があります。 選ばれた人々の救…

特選の民 テトス2:14

この箇所が専門書の中で引用されていたので原文を調べてみたところ、 新改訳では訳出されていない素晴らしい意味があることに気づきました。 なので、とりあえずこの箇所を記事にして皆さんにお分かちします。 新改訳 テトス2:14 キリストが私たちのために…

なんとなくわかってきました

読者の皆さまへ 少し前から、 「多目的贖罪論」(原題:A Multi-Intentioned View of the Extent of the Atonement) という専門書を読み始めました。 アルミニウス主義、カルビン主義に替わる第三の救済論です。 この学びに専念するよう導かれている気がし…

祈り込み中

お知らせ 当ブログを常々お読みいただいている皆様へ いつもご支援くださり、本当にありがとうございます。 今週に入り、なぜか祈り込みが導かれております(理由不明)。 現在、多くの時間を祈りに充てており、記事を書く余裕がありません。 誠に申し訳あり…

迫害とサタンのシナゴーグ 黙示録2:8~11

黙示録2:8 また、スミルナにある教会の御使いに書き送れ。『初めであり、終わりである方、死んで、また生きた方が言われる。 「初めであり、終わりである方」という表現について、 注解者たちは、イザヤの箇所を引き合いに出し、 「絶対的主権者」を意味す…

ニコライ派とは? 黙示録1:6~7

黙示録2:6~7 しかし、あなたにはこのことがある。あなたはニコライ派の人々の行ないを憎んでいる。わたしもそれを憎んでいる。 耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者に、わたしは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさ…

「七つの燭台」の意味 黙示録2:4~5

黙示録2:4~5 しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。 それで、あなたは、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて、初めの行ないをしなさい。もしそうでなく、悔い改めることをしないならば、わたしは、あなたのと…

死とハデスの権威を持つ方 黙示録1:18

ワードスタディーによって、死とハデスに対するイエスの権威を見ることができます。 黙示録1:18 生きている者である。わたしは死んだが、見よ、いつまでも生きている。また、死とハデスとのかぎを持っている。 原文を見ると、「生きている者」の部分は、 「…