ニコライ派とは？ 黙示録1：6～7

 

黙示録2:6～7 

しかし、あなたにはこのことがある。あなたはニコライ派の人々の行ないを憎んでいる。わたしもそれを憎んでいる。

耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者に、わたしは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせよう。

 

 

　Vincent's Word Studiesから、ニコライ派について抄訳します。

 

 

使徒6:5 

この提案は全員の承認するところとなり、彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオを選び、

 

信憑性のある伝承によると、エルサレム教会の執事であったアンテオケの改宗者ニコラオが真理から迷い出て、無律法主義のグノーシス派を創設した。

 

この一派の特徴は好色で、キリスト教徒を惑わし異教徒の偶像の祭りに参加せたり、不品行を行わせたりした。（中略）

 

好色を抑制するためには好色の全容を知り尽くさなければならないとし、恐れることなく情欲に身を委ねよう教えた。

 

６節にあるとおり、エペソの教会はこの教えを憎み退けたが、ペルガモの教会にはニコライ派の教えを奉じる者たちがいた（2：15）。

 

 

●皮肉なメッセージ

 

勝利を得る者に、わたしは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせよう。

 

 

　上記の箇所で、「勝利」について述べられていることには、深い意味があります。

 

　ニコラオという名前は、「ニケ／勝利」と「ラオス／民」が合わさったもので、

 

「民の勝利」という意味です。

 

　ちなみに、ニケ（nike）をラテン語読みすると、NIKE（ナイキ／勝利）になります。

 

　

１コリント6:9～10 

あなたがたは、正しくない者は神の国を相続できないことを、知らないのですか。だまされてはいけません。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者はみな、神の国を相続することができません。

 

 

　しかし１コリント6：9～10にあるとおり、好色に身を委ねた者は神の国に入れません。

 

　ニコライ派の教えに勝利できない場合、天国に行くことはできないのです。

 

　勝利の意味を持つニコラオが、霊的には敗北の教えの一派を創設したというのは、

 

　実に皮肉です。

 

「勝利を得る者に・・・」というメッセージには、この皮肉が込められているのです。

 

　エペソ教会のように、私たちも好色な教えを憎み、勝利してきましょう。

 

 

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