2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧
逐語霊感のペテロ・バージョンに関してです。 ●聖霊に促されるままに語った 2ペテロ1:21 なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされた(アオリスト過去形・受動態)のではなく、聖霊に動かされた(現在形の分詞・受動態)人たちが、神からのこと…
ある方から、1コリント4:20の「神の国はことばにはなく、力にあるのです」という箇所の「力」の意味についてご質問がありました。記事で答えてほしいとのことなので、お答えしたいと思います。 ●力(デュナミス)の使われ方 1コリント4:20 神の国はこと…
2ペテロ1:11~15を学んだ副産物が面白いので、記事にしてみました。 ●2ペテロ1:11、15 2ペテロ1:11 このようにあなたがたは、私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの永遠の御国にはいる恵みを豊かに加えられるのです。 2ペテロ1:15 また、私…
真の「知識」についてのワードスタディーです。 ●神とイエスを知るとは? 2ペテロ1:2 神と私たちの主イエスを知ることによって、恵みと平安が、あなたがたの上にますます豊かにされますように。 神やキリストを「知る」と言うとき、 単に「知的な情報を持…
ペテロによる「信仰」の定義です。 ●信仰は神から受けたもの 2ペテロ1:1 イエス・キリストのしもべであり使徒であるシモン・ペテロから、私たちの神であり救い主であるイエス・キリストの義によって私たちと同じ尊い信仰を受けた方々へ。 この箇所で「受け…
今更ですが、ペテロやしもべに関するワードスタディーです。 ●ペテロ 2ペテロ1:1 イエス・キリストのしもべであり使徒であるシモン・ペテロから、私たちの神であり救い主であるイエス・キリストの義によって私たちと同じ尊い信仰を受けた方々へ 以下は、ペ…
言葉の意味を調べた結果、ペテロはパウロと同じことを言っていました。 ●栄光に預かるように召された 1ペテロ5:10 あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしば…
シンプルなワードスタディーです。 ●「食い尽くす」=呑み込む 1ペテロ5:8 あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。 上記の聖句で「食い尽くす」と訳されているのはカタピノーとい…
言葉の意味を調べてみたところ面白かった、という内容です。 ●「ゆだねる」=「~の上に投げる」 1ペテロ5:7 あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。 「ゆだねさなさい」と訳されている言葉…
霊的賜物についての記事です。 ●恵みの賜物 1ペテロ4:10 それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。 「賜物」と訳されているのは、カリスマという言葉です。 「カリス」とい…
原文の前置詞をしっかり把握しないと、セカンドチャンス論になってしまう箇所です。 ●前置詞と文脈がポイント 1ペテロ4:5~6 彼らは、生きている人々をも死んだ人々をも、すぐにもさばこうとしている方に対し、申し開きをしなければなりません。4:6 という…
解釈が難しくて物議を醸している箇所です。 ●ワードスタディー 1ペテロ3:19~20 その霊において、キリストは捕われの霊たちのところに行ってみことばを宣べられたのです。昔、ノアの時代に、箱舟が造られていた間、神が忍耐して待っておられたときに、従わ…
今回の記事はギリシャ語云々よりも、ペテロの勧めそのものが重要だと思います。 ●信仰の弁証 1ペテロ3:15 むしろ、心の中でキリストを主としてあがめなさい。そして、あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる…
「聖別する」という言葉の資料を訳しました。 ●キリストを聖別せよ 1ペテロ3:14~15 いや、たとい義のために苦しむことがあるにしても、それは幸いなことです。彼らの脅かしを恐れたり、それによって心を動揺させたりしてはいけません。3:15 むしろ、心の…
シンプルなワードスタディーです。 ●「心を一つにする」 1ペテロ3:8 最後に申します。あなたがたはみな、心を一つにし、同情し合い、兄弟愛を示し、あわれみ深く、謙遜でありなさい。 「心を一つにし」と訳されている部分には、ホモフローンという言葉が使…
この聖句のキーワードの意味を調べてみました。 ●共に生活するとは? 1ペテロ3:7 同じように、夫たちよ。妻が女性であって、自分よりも弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。それは、あな…
ちょっと違和感を感じる訳なので、指摘しておこうかなと・・・ ●「主」(しゅ)というよりは「主人」(しゅじん) 1ペテロ3:6 たとえばサラも、アブラハムを主(しゅ)と呼んで彼に従いました。 新改訳では、「主」と訳した上に、「しゅ」というルビがふっ…
夫の霊的状態と、夫の救いについてです。 ●服従しなさい 1ペテロ3:1 同じように、妻たちよ。自分の夫に服従しなさい。たとい、みことばに従わない夫であっても、妻の無言のふるまいによって、神のものとされるようになるためです。 「服従しなさい」と訳さ…
この記事は、夫の横暴を支持するものではありません(汗)。 その点をご了承の上、お読みくださいませ。 ●「同じように」とは? 1ペテロ3:1 同じように、妻たちよ。自分の夫に服従しなさい。たとい、みことばに従わない夫であっても、妻の無言のふるまいに…
この箇所をワードスタディーした上で文法的な構造を探ると、 日本語訳には表されていない深い意味が露わになります。 ●自分を捧げ物と見なしていた 1ペテロ2:24 そして自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。それは、私たちが罪を離れ、…
ギリシャ語辞典を見ていたら、たまたま目に入ったので、記事にしてみました。 ●コイネーギリシャ語とは何か? アレキサンダー大王以前、ギリシャ語は方言の寄せ集めでした。アレクサンダーは、ギリシャ語を万民に共通な言語にしたいと考えました。その共通語…
ちょっとした発見かな、と思える一語に関する記事です。 ●善行ゆえの苦しみ=恵み 1ペテロ2:20 罪を犯したために打ちたたかれて、それを耐え忍んだからといって、何の誉れになるでしょう。けれども、善を行なっていて苦しみを受け、それを耐え忍ぶとしたら…
この箇所で「罰」と訳されている言葉について調べました。 ●「罰」=裁判 1ペテロ2:14 また、悪を行なう者を罰し、善を行なう者をほめるように王から遣わされた総督であっても、そうしなさい。 この箇所で「罰」と訳されているのはエクディケシスという言…
一語でこの意味を表現できる日本語はありません、というお話です。 ●訪れ=審判 1ペテロ2:12 異邦人の中にあって、りっぱにふるまいなさい。そうすれば、彼らは、何かのことであなたがたを悪人呼ばわりしていても、あなたがたのそのりっぱな行ないを見て、…
1ペテロ2:9の訳語についての短編です。 ●「王の」祭司 1ペテロ2:9 しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。それは、あなたがたを、やみの中から、ご自分の驚くべき光の中に招いてくださった方のすばら…
「妨げの岩」に関するワードスタディーです。 ●妨げ=罠 1ペテロ2:8 「つまずきの石、妨げの岩。」なのです。彼らがつまずくのは、みことばに従わないからですが、またそうなるように定められていたのです。 上記の「妨げの岩」を調べたところ、 「妨げ」…
新改訳では「みことばの乳」と訳されていますが、原文の意味は少し違っていました。 ●論理的な乳 1ペテロ2:2 生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、みことばの乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです。 上の箇所に「みことばの…
日本語では出せないギリシャ語の含みを分かち合います。 ●役に立つ神 1ペテロ2:3 あなたがたはすでに、主がいつくしみ深い方であることを味わっているのです。 この「いつくしみ深い」という訳語は全然間違っていません。 ただこの言葉にはこれとは別の含み…
キリストに罪がなかったことを表現するために、ペテロは旧約聖書の言葉を使いました。 ●キリスト=真の全焼のいけにえ 1ペテロ1:19 傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。 「傷もなく」と訳されているのはアモモスという言葉…
イエスの御名以外に救われるべき名はないと言い切ったペテロらしく、 キリストを仲介しなければ神に至るとができないことを 一つの前置詞を駆使して表現しています。 ●キリスト=神に至る成功の道 1ペテロ1:21 あなたがたは、死者の中からこのキリストをよ…