【ミニ投稿】旧約聖書の霊感 2ペテロ1:21
逐語霊感のペテロ・バージョンに関してです。
●聖霊に促されるままに語った
2ペテロ1:21
「運ぶ、持ってくる、(道が)~に通じる、(実を)結ぶ」などを意味します。
直訳型の岩波翻訳委員会訳は、こう訳しています。
しかし直訳ですと、
特に後半の「人間が聖霊に運ばれ」る、というのことの意味がよくわかりません。
どうしてペテロは、フェローというギリシャ語を選んだのでしょうか?
「人間が聖霊に運ばれる」とは、どういう意味なのでしょうか?
(自分で買ったのではなく、私のメンターだった宣教師さんからもらったものです。
ずっと押し入れに入ったままでしたが、引っ張り出してきました。)
(第9巻P58より抄訳)
船はそれに巻き込まれ、風に逆らって進むことができないので、しかたなく吹き流されるままにした(フェローの受動態)。・・・また、スルテスの浅瀬に乗り上げるのを恐れて、船具をはずして流れるに任せた(フェローの受動態)。
(引用終わり)
船が風の吹くままに流されるように、
それを表現するためにペテロは、「フェローの受動態」を使ったようです。
●七十人訳聖書
このことを思い巡らしていたとき、エレミヤのことが思い起こされました。
預言するのが嫌になった箇所です。
エレミヤ20:9
私は、「主のことばを宣べ伝えまい。もう主の名で語るまい。」と思いましたが、主のみことばは私の心のうちで、骨の中に閉じ込められて燃えさかる火のようになり、私はうちにしまっておくのに疲れて耐えられません(フェローできません)。
上記の箇所を七十人訳で見てみたところ、
「耐えられません」の部分にはフェローが使われていました。
ペテロも七十人訳を読んでいたと思いますが、
上記のような箇所にフェローが使われていることが、脳裏にあったのだと思います。
それで自分の手紙でもフェローを使い、旧約の預言者を描写したのかもしれません。
いずれにしても、
こういうわけで2ペテロ1:21は、
2テモテ3:16のペテロ・バージョンだと言えます。
聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。
↓最後までお付き合いくださりがとうございます↓