【超短編】サラと日本人妻の類似点 1ペテロ3:6
ちょっと違和感を感じる訳なので、指摘しておこうかなと・・・
●「主」(しゅ)というよりは「主人」(しゅじん)
1ペテロ3:6
新改訳では、「主」と訳した上に、「しゅ」というルビがふってあり、
サラがまるで、アブラハムを「神」呼ばわりしていたかのような訳になっています。
確かに「主/しゅ」という意味がありますが、
「ご主人」(小文字のlordやmaster)という意味もあります。
ですからここは、日本語の「主人」という言葉のほうが適訳なのです。
ちなみに、新共同訳はそのように訳しています。
新共同訳1ペトロ3:6
●創世記
新改訳聖書の1ペテロ3:6の「主」の部分には(1)として注が付けられており、
欄外に創世記18:12と書いてあります。
ではその箇所はどうなっているかというと、「主人」と訳されているのでした。
創世記18:12
それでサラは心の中で笑ってこう言った。「老いぼれてしまったこの私に、何の楽しみがあろう。それに主人も年寄りで。」
●まとめ
創世記は「主人」と訳しておきながら、
1ペテロのほうは「主」と訳して「しゅ」というルビまでふるというのは、
一貫性がなくてイマイチですね。
英語の聖書を見ても、1ペテロのほうは小文字のlordかmasterという単語を使い、
大文字のLordとは区別しています。
新改訳の1ペテロ担当の翻訳者さんは、亭主関白だったのかもしれません。
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