【ミニ投稿】ドゥーロスという言葉の意味 2ペテロ1:1
今更ですが、ペテロやしもべに関するワードスタディーです。
●ペテロ
2ペテロ1:1
以下は、ペテロの名前に関するケネス・ウースト博士の記述です。
(ギリシャ語辞典の著者)セイヤーは、
ペテロという名前の語源である「ペトロス」について、こう述べている。
「呼称の固有名詞で、『石、岩、岩棚、断崖』を意味している。
比喩的な用途では、堅く勝ち気であるがゆえに、岩に似ているたましいを意味した」
「古典的な文書の中ではそのような意味で使われている」
ペトロスの女性名詞「ペトラ」については『岩、大きな石』と定義づけており、
比喩的な用途では、堅固で強いたましいという意味で、
岩のような男性を指していると述べている。」
あなたはペテロ(ペトロス)です。わたしはこの岩(ペトラ)の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません。マタイ16:18
●しもべ
ウースト博士は、「しもべ」(奴隷)についてこうつけ加えている。
「ドゥーロス」という言葉は、奴隷として生まれてきた者を指す言葉である。
この古典的な用法は、キリスト教の教義上の用法に非常に適している。
罪人は、肉体的な誕生においては罪の奴隷として生まれ、
新生により、イエス・キリストを愛し、自ら進んで喜んで仕える者として生まれる。
ドゥーロスという言葉は、自分の意志が別の誰かの意志に呑み込まれている者を指す。
救われる前の罪人の意志は、サタンの意志に呑み込まれている(2テモテ2;26)。
そうすれば彼らは、〔今は〕悪魔に生け捕りにされ、その意のままになった状態にあっても、〔いずれ〕悪魔の罠から〔開放されて〕再び覚醒することになろう。
岩波翻訳委員会訳2テモテ2:26
救われた後、救いによって得たものがその人の内に働くと、
その人の意志は神の甘美な意志に呑み込まれる。
ドゥーロスという言葉は、縛られて別の誰かの手の中にいる者について述べており、
その束縛は死によってのみ解かれる。(中略)
信者の場合、イエスの死と一体化したことにより、サタンの束縛が断ち切られた。
信者は現在、キリストに繋がれているが、キリストは再び死ぬことがなく、
キリストが信者のいのちであるがゆえに、信者は決して主から引き裂かれることはない。
永遠に愛されるキリストのしもべなのである。
しかし、神に感謝あれ。なぜならば、あなたがたは罪の奴隷であったが、しかし伝達された教えの型に心から従順になり、罪から自由にされて、義に仕える奴隷とされたのだからである。
岩波翻訳委員会訳ローマ6:17~18
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