ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

【ミニ投稿】「みことばの乳」の正体 1ペテロ2:2


 
 新改訳では「みことばの乳」と訳されていますが、原文の意味は少し違っていました。
 
 
論理的な乳
 
1ペテロ2:2 
生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、みことばの乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです
 
 
 上の箇所に「みことばの乳」という部分がありますが、
 
 原文ではロゴスから派生したロギコス(論理的な)という言葉が使われていました。
 
 
 以下は新共同訳ですが、「みことば」という部分は「霊の」と訳されています。
 
生まれたばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい。これを飲んで成長し、救われるようになるためです
 
 

 以下は原文のコピペで、ブルーの部分が「みことば」に相当する言葉です。
 

 ὡς    ἀρτιγέννητα  βρέφη 
のように   生まれたばかりの    乳児

 τὸ   λογικὸν  ἄδολον  γάλα  ἐπιποθήσατε,
 冠詞   論理的な   混ぜ物のない   乳    慕い求めよ
 
 

 直訳するとこうなります。
 
生まれたばかりの乳飲み子のように、混ぜ物のない論理的な乳を慕い求めなさい
 

 
神にとって論理的なもの
 
「みことば」に相当する言葉はロギコスという形容詞で、
 
「論理的な」という意味です。
 
 
ロギコス(ロゴスから由来)主にあって理に叶っているので「論理的な」という意味。
      すなわち、「神にとって論理的なもの」という意味
 
信者は「主にある合理性」を理解している。これは、主が賜物として与えた信仰による。
よって、ロギコスと信仰の間には、密接なつながりがある
 
この聖句は、文字通りには「混ぜ物がされていない論理的な」と書かれており、「みことば」に相当するギリシャ語はない。しかし文脈上、ペテロは神の言葉を指し示している。
 

 
まとめ
 
「純粋な」と訳されているアドロス、「混ぜ物がされていない」という意味です。
 
 ですからペテロが本来意味しているのは、
 
混ぜ物がされていない論理的な乳を慕い求めよ、ということです。
 

 言い換えれば、「真に正しい聖書の教え」です。
 
 ペテロは、間違いが含まれていない聖書の教えを慕い求めよと言っているわけです。
 
 
 この聖句は、次のイエスさまの言葉に置き換えられると思います。
 
わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありませんヨハネ14:6
 
 

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