選ばれた人々に注がれる神の特別な愛 その2
神は全人類を愛しておられます(ヨハネ3:16)。
それゆえイエスは、信者の罪だけなく全人類の罪を贖うためにも、
十字架にかかりました(1ヨハネ2:2)。
しかし選ばれた人々に向けられた神の愛は特別なもので、
神を信ぜず滅びて行く人々(選ばれていない人々)への愛とは異なっています。
選ばれた人々の救いの中には、その特別な愛が表れています。
この記事では次の箇所を調べ、特定の人々に向けられたイエスの救霊愛を確認します。
わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。
人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。
わたしがあなたがたに命じることをあなたがたが行なうなら、あなたがたはわたしの友です。
「人がその友のためにいのちを捨てる」という部分は、
言うまでもなく十字架の贖いを指しています。
ここで注目したいのは、「その友ために」という部分です。
「友」とは、14節で述べられているとおり弟子たち(信者たち)を指しています。
また、友のために死ぬことよりも「大きな愛」はないという発言は、
友の罪を贖うことの中には、より大きな価値があることを示唆しています。
言い換えると、信者たち(神に選ばれた人々)のための贖罪には、
信じない人々の贖罪と比べて、より大きな愛が注がれているということです。
選ばれた人々の贖罪の動機となる愛ほど、大きな愛はない。
この箇所のイエスの言葉には、そのようなメッセージが表れています。
同様のメッセージは、次の箇所でも語られています。
夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自身をささげられたように、あなたがたも、自分の妻を愛しなさい。エペソ5:25
妻に向けられた夫の愛が、他の女性に対する愛に優る特別なものであるように、
選ばれた人々に向けられた主の愛も特別なのです。
キリストはそのような特別な愛で教会を愛し、
その罪の贖いのためにご自身を捧げました。
このキリストの特別な愛が、友である信者の救いを確かなものとしたことは、
次の箇所に読み取ることができます。
つづく