神の選びと栄化
これまでにも述べてきことですが、
救いの完成は栄化(栄光化)によってもたらされます。
栄化とは、再臨のときにクリスチャンの体が栄光の体に変えられることを言います。
この栄化も、神の選びに基づいて起こります。
この記事では、その点を確認します。
1コリント15:51~52
聞きなさい。私はあなたがたに奥義を告げましょう。私たちはみなが眠ってしまうのではなく、みな変えられるのです。
終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。
日本語訳でも「みな」が2度繰り返されているとおり、
原文でこの箇所を見ても、「すべて」を意味するパンテスが2度使われています。
しかも、どちらのパンテスも文節の冒頭に置かれているので、
明らかにパウロは、「全員」という点を強調しています。
巷で恐怖を煽っている偽の教えとは異なり、
聖書は、救われている人が全員、栄化されると教えています。
また52節を見ると、
キリストを信じて死んだ人は、栄光の体で復活すると書かれています。
これは、次の箇所で主イエスが約束していることとまったく同じです。
わたしを遣わした方のみこころは、わたしに与えてくださったすべての者を、わたしがひとりも失うことなく、ひとりひとりを終わりの日によみがえらせることです。
事実、わたしの父のみこころは、子を見て信じる者がみな永遠のいのちを持つことです。わたしはその人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせます。
39節を見ると、父なる神からイエスに与えられた人たち、
すなわち救いに選ばれた人々は、全員、復活することがわかります。
このことから、栄化も神の選びに基づいていることがわかります。
ローマ8:11
もしイエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられる御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです。
上記の箇所も、救われた人が栄化することを約束しています。
御霊が内住している人、つまり神に選ばれた人は(ローマ8:32)、
御霊がその体を「生かしてくださる」と、パウロは言っています。
「生かしてくださる」という部分は、原文では未来形で書かれています。
私たちの体は、現在、生物学的に生きているだけですが、
再臨の際には、御霊の力によって朽ちない体に変えられます。
1コリント15:42
死者の復活もこれと同じです。朽ちるもので蒔かれ、朽ちないものによみがえらされ、
腐敗しない体、駄目にならない体、壊れない体に変えられるのです。
ローマ8:11では、このことが「からだを生かす」と表現されているわけです
ローマ8:23
そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきながら、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。
栄化は、御霊によって将来なされることですが、
上記にあるとおり、御霊は今このとき信者の心に働き、栄化を待ち望ませています。
待ち望むということは、栄化を信じ期待することですから、
それ自体が救いの保証の働きの一部と言えます(聖霊は証印であり手付金)。
このように聖霊は、神の選びに基づき、選ばれた人々の救いを保証するのです。