ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

エッサイの息子は何人? 1サム16:10と1歴代誌2:15


 前回につづいて、「聖書の現象」の2つ目について書きます。
 

1サムエル記16:1011 
こうしてエッサイは七人の息子をサムエルの前に進ませたが、サムエルはエッサイに言った。「主はこの者たちを選んではおられない。」サムエルはエッサイに言った。「子どもたちはこれで全部ですか。」エッサイは答えた。「まだ末の子が残っています。あれは今、羊の番をしています。」サムエルはエッサイに言った。「人をやって、その子を連れて来なさい。その子がここに来るまで、私たちは座に着かないから。」
 
1歴代誌2:13~15 
エッサイは、長子エリアブ、次男アビナダブ、三男シムア、四男ネタヌエル、五男ラダイ、六男オツェム、七男ダビデを生んだ。
 
 
 1サムエル記16章によれば、エッサイの息子は7人+ダビデ=8人であることがわかります。
 
 ところが、1歴代誌2章では、息子は7人しか書かれていません。
 
 懐疑論者は、聖書の無誤性を信じるクリスチャンへの嫌がらせとして、「じぁ、エッサイの息子は何人だったの?」と尋ねてきます。
 
 どう答えればよいのでしょうか?
 
 
解決案
 
 1歴代誌2章には、7人の息子の名前が具体的に書かれている。
 
 恐らく、ダビデの兄弟の一人は早死にしたのだろう。だからその息子の名前は、1歴代誌が編纂されるまで保存されなかったのだ。
 
 生き永らえなかった子供が、家族の人数に数えられないというのは、珍しいことではなかった。…ダビデの家族についても、そうだった可能性が高い。
 
 兄弟の一人が未婚で亡くなっていたり、跡継ぎを残していなかったり、ダビデの台頭時期に顕著な手柄を立てなかったりした場合、その息子の名を系図に保存する理由がなかったのだろう。
 
 問題となっている2つの箇所は、必ずしも矛盾するものではない。これは解決しうる問題であって、聖書の信頼性を疑わせるようなものではない。