ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

大陸固有の動物はどうやって箱舟まで来たのか?

 
 前回の記事で取り上げた批判の事例に、次のようなものがありました。
  

ノアの方舟を字義どおり歴史的に起きたとするのは流石に無理があるでしょう。
1. 6章は2匹ずつ、7章は特定の動物を7匹ずつ、という違いがある。
2. 陸で別れていた動物がどうやって来たのか。当時大陸が一つだったいうのは後付けの妄想に過ぎない。
3. 明らかに、ノアの箱舟よりも1000年も前に書かれたギルガメッシュ叙事詩と被りまくっている。
他にも疑問に思うところがありますかね?僕は完全に神話と見ています。 
                              (強調はブログ主) 
 
応答

 確かに、「当時大陸が一つだったというのは後付け」だというのはもっともで、日本語のアンサーズ・イン・ジェネシスも、いわゆる大陸移動説を次のように否定しています。 
 
 実は大陸の沿岸線は、巨大なジグソーパズルのようには組み合わせることはできません。最近の調査で、コンピュータを使って大陸を組み合わせようという試みがなされました。おもしろいことに、アフリカ、南米、北米、そしてヨーロッパをどんなにうまく再編成しても、大陸間で重なり合ってしまう部分があるうえ、中米はまったく省かれてしまうのです。いくつかの再編成により大陸を組み合わせることができても、現在の移動説では、現在の大陸の位置を説明することはできないのです。(強調はブログ主)
 
引用元:「大陸の移動に関して
 
 
反論 
 
 批判2の「陸で別れていた動物」というのは、例えば、有袋類の動物の一部がオーストラリア大陸固有のものだということを言っているのだと思います。
 
 確かに現代においては、有袋類の多くが同大陸を中心に生息していますが、それは過去においても同じだったことの証明にはなりません
 
 事実、20031215日のナショナルジオグラフィックニュースは、次のように報じています。
 
 マチュアの化石ハンターが、カンガルー、コアラ、オポッサムウォンバットの最古の祖先の発掘に貢献した骨格が完全に近いチンパンジーサイズのシノデルフィス・スザライの化石が中国遼寧省北東部12500万年前の頁岩(けつがん)層から発掘された
 
 生物学者Zhe-Xi Luo氏は、この哺乳類は、すべての有袋類の祖先かもしれない』と述べた。                   (強調はブログ主)
 
 
 

 日本の一般人のブログにも、上記と同様の記事が掲載されています。
 

シノデルフィス
  学名(Sinodelphys szalayi 
イメージ 1

臼歯や踵(かかと)などの骨に
コアラやカンガルーなどの有袋類の特徴と
似通っている点で、おそらく有袋類の祖先ではないか
といわれている。
現在、有袋類はオーストラリア、南米と限定的な地域しか
生息していないが、その有袋類の起源は中国だったかも
しれないというわけで、
こいつが最古の有袋類だ!!
 
なにかと話題の中国産化石哺乳類。
次は何が出てくるのでしょうか?
今後、新たなる発見に
乞うご期待!!
 
 
 
解決案
 
 コアラやカンガルーと多くの共通点を持つ有袋類の化石が中国で見つかり、他の有袋類の化石は南米でも見つかっています。

 この事実は、過去の地球においては有袋類が世界的に分布していた可能性を示唆しています。
 
 それゆえ、批判2の「陸で別れていた動物」という前提そのものが過去の地球には適用できず、創世記を否定する根拠になりません。