ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

患難期の3年半の間、教会は地上で反キリストの迫害に遭う

 
 先日の記事では、七十人訳のダニエル9:27に基づいて、患難期が3年半であることを説明しました。
 
 この記事では、患難期の間に教会が地上に存在していることと、反キリストによる迫害に遭うことを、ごくシンプルに説明したいと思います。
 
 
ダニエル7:25
彼は、いと高き方に逆らうことばを吐き、いと高き方の聖徒たちを滅ぼし尽くそうとする。彼は時と法則を変えようとし、聖徒たちは、ひと時とふた時と半時の間、彼の手にゆだねられる。
 
黙示録13:5
この獣は、傲慢なことを言い、けがしごとを言う口を与えられ、四十二か月間活動する権威を与えられた。
 
 
 ダニエル7:25から、クリスチャンと反キリストが終末の3年半を同時に過ごすことがわかります。

 また、彼の手にゆだねられる」という表現から、教会が反キリストによる迫害に遭うことがわかります。

 さらに、黙示録13:5ダニエル9:27から、反キリストが地上にいる期間が3年半であることがわかります。 

  ダニエル12:7からも、反キリストによって教会の勢力が打ち砕かれるのに3年半かかることがわかるので、間違いありません。
 
 
ダニエル12:7
すると私は、川の水の上にいる、あの亜麻布の衣を着た人が語るのを聞いた。彼は、その右手と左手を天に向けて上げ、永遠に生きる方をさして誓って言った。「それは、ひと時とふた時と半時である。聖なる民の勢力を打ち砕くことが終わったとき、これらすべてのことが成就する。」


 このように、反キリストが地上で活動するのは3年半だけであり、その間、教会を迫害することは、至ってシンプルにわかります。

 反キリストの台頭は7年間であると主張し、教会は携挙によって迫害を免れるとする患難前携挙説は誤りです。


●あとがき
 
 使徒ヨハネの弟子ポリカープの指導を受けた教父エイレナイオスは、著書「異端駁論」の中で次のように言っています。
 
 
しかし、反キリストが世界中を荒廃させ、3年と6か月間、統治する。そして、エルサレムの神殿に座す。そののち主が、雲と共に父の栄光を帯びて天から来られ、この男(反キリスト)と彼に従う者たちを火の池に送られる。
 
しかし、義なる者たちのためには、王国の時代、すなわち、安息であり、聖なる7番目の日をもたらされる。そして、アブラハムに約束の相続を回復される。多くの者が東や西からやって来て、アブラハム、イサク、ヤコブと共に座ると主が宣言された、約束の王国である(マタイ8:11)                   
                   (エイレナイオス「異端駁論」5.29.4.
 

  上記のとおり、エイレナイオスは患難期は3年半であると考えていました。
 
患難期は7年ではなく3年半であり、教会は患難期を地上で過ごすのです。
 
ディスペンセーションの影響から解放されて、正しい終末観を持ちましょう。
 
終わり