ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

ダビデは打ち場を買うためにいくら払ったのか?     2サムエル24:24と1歴代誌21:25

 
 
「聖書の現象」の記事です。 
 
 先日の記事に掲載した動画でも、330~からこの問題が出題されています。
 
 2サムエル24:24によると、ダビデは打ち場と牛を買うために「銀50シェケル」支払っています。
 
 しかし、並行記事の1歴代誌21:25では「金のシェケルで600シェケル」と書かれています。
 
 これは矛盾ではないのか、というのが動画の作者の考えです。
 
 
検証
 
2サムエル24:24 
しかし王はアラウナに言った。「いいえ、私はどうしても、代金を払って、あなたから買いたいのです。費用もかけずに、私の神、主に、全焼のいけにえをささげたくありません。」そしてダビデは、打ち場と牛とを銀五十シェケルで買った。
 
 
 上の箇所のポイントは以下のとおりです。
 
購入したもの:①打ち場 ② 
  代金  :50シェケル
 

打ち場」というのは、以下のとおり、穀物脱穀する場所のことです。
 
打ち場
穀物を牛で踏みつけたり、棒でたたいたりして、実の部分を茎から取り分けるための場所。打ち場は、通常、広い、平らな台か、堅く固めた広い机上の場所でした。打ち場は、風がもみがらを吹き飛ばして、実を残す場所につくられました。

 

1歴代誌21:25 
そしてダビデは、その地所代として、金のシェケルで重さ六百シェケルに当たるものを、オルナンに与えた。
 

 こちらの箇所のポイントは、次のとおりです。
 
購入したもの:地所:土地のこと(注)
  代金  :600シェケル
 

注:グー辞典を参照
 
 
説明

 言うまでもありませんが、二つの箇所では購入したものがまったく違います。

 ですから、代金が異なるもの当然です。
 
 動画を作成した方は、もう少しよく読んだ上でこの箇所を疑うべきだったと思います。
 
 終わり