ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

ダビデの勇士が殺したのは800人それとも300人?     2サムエル記23章と1歴代誌11章

 
 前回に引き続き、「聖書の現象」とまではいかないものの、

 キリスト教進歩主義者の人がツイートしている動画で「矛盾」とされている箇所を記事にします。
 
 動画の3:45~から出題されているのですが、

 2サムエル記23:8では、ダビデの勇士が殺した者の人数は800人と書かれています。
 
 一方、1歴代誌11:11では300人と書かれています。

 これは矛盾でしょうか?
 
 
検証
 
2サムエル記23:8・口語訳
ダビデの勇士たちの名は次のとおりである。タクモンびとヨセブ・バッセベテはかの三人のうちの長であったが、彼はいちじに八百人に向かって、やりをふるい、それを殺した。
 
 
 この箇所のポイントは、次のとおりです。
 
勇士の名前:ヨセブ・バッセベテ 
 殺傷人数:800人 
  背景 :ダビデの死去間際(2サムエル記23:1参照)
 
2サムエル記23:1・口語訳 これはダビデの最後の言葉である。
 
 
1歴代誌11:11・口語訳
ダビデの勇士の数は次のとおりである。すなわち三人の長であるハクモニびとの子ヤショベアム、彼はやりをふるって三百人に向かい、一度にこれを殺した者である。
 
 
 こちらの箇所のポイントは、次のとおりです。
 
勇士の名前:ヤショベアム 
 殺傷人数:300人 
  背景 :ダビデ王朝の初期(1歴代誌11:10参照)
 
1歴代誌11:10・口語訳
ダビデの勇士のおもなものは次のとおりである。彼らはイスラエルのすべての人とともにダビデに力をそえて国を得させ、主がイスラエルについて言われた言葉にしたがって、彼を王とした人々である 
 
*****
 
 というわけで、これらはまったく別の年代に起きた、まったく別の戦いの記録でした。
 
 勇士の名前が違っており、殺した者の人数も違っているのはそのためです。
 
 
●あとがき
 
 批判者さん、残念!
 
 前後の脈絡をしっかり読んでから疑いましょう。
 
 終わり