ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

クリスチャン・トランスジェンダーについて その1


 クリスチャンの性同一性障害を専門的に研究しているクリスチャン学者マーク・ヤーハウスが、教会向けにクリスチャン・トランスジェンダーについての啓発サイトを作っているので、そこから学びたいと思います。
 
 その前に、同性愛とトランスジェンダー性同一性障害)の違いを簡単に見ておきましょう。
 
 
同性愛とトランスジェンダーの違い
Key Difference: Gay is a term commonly used to refer to homosexuals. Transgender is the state in which a person’s gender identity does not match with his/her physical sex.
主な違い:(英語の)ゲイは、一般的に同性愛者を指す言葉として使われています。トランスジェンダーとは、性別の認識が自分の生まれつきの性別と一致しない状態のことです。
 
 
 
 ヤーハウスは、前記事で紹介したリサ・サラザールと似通った状況のクリスチャン・トランスジェンダー、サラについて冒頭で述べています。

 
引用元:トランスジェンダー現象に関する理解 マーク・ヤーハウス
 
 
マーク・ヤーハウス 201568
 
 サラとはじめて出逢ったときのことを今でも思い出します。サラはクリスチャンで、ソーヤーという名の男性として生まれました。大人になったソーヤーは、女性として生きる決断をしました。
 
 サラの性別の移行、すなわち性別認識の変化は、25年間にわたるものでした。彼女の性別認識の葛藤は、自分の生物学的な性別である男性と、内面的な体験としての女性という違いの狭間で苦しんだことによってはじまりました。

 まだソーヤーだった頃、サラは髪を長くのばして薄化粧をし、ときどき女装をしていました。また数え切れない人数の専門医を受診し、牧師たちとも話しました。ソーヤーからサラに性別移行するため、最終的にはホルモンを使い、性転換手術を受けました。
 
 サラは5歳くらいのときから、自分は本当は女の子だと思っていました。そのような彼女に、ご両親はどう対処すればよいのかわかりませんでした。自分たちの息子が大半の男の子と違っているだけであることを願い、一時的な成長過程にすぎないことを願っていました。後にご両親は二人の牧師から、ソーヤーの性別認識の葛藤は意識的な反抗の表れだと言われました。ご両親は息子を躾けようとしましたが、無駄でした。
 
 私がサラと出逢ったとき、彼女は開口一番こう言いました。「(性別移行の)決断をしたことで、私は罪を犯したのかもしれません。正しいことだったかどうか、はっきりわからないのです。あのときは耐えがたい苦悩の中にいました。いつも自分の命を奪うことを考えていました。いったい私は、どうすればよかったというのでしょうか。」
 
 私はサラのような人たちに、16年余り取り組んできました。私がこれまでに発行してきた出版物は性認識に関する研究書や臨床診断に関するものですが、最近は紹介状が来るようになり、サラのような葛藤を持つ人たちを診療しています。(中略)
 
 子供や思春期の若者、また大人たちをカウンセリングしてきた結果、性別違和(性同一性障害の最新名称)の研究を深めざるを得なくなりました。この研究やカウンセリングの経験を通して、キリスト教界に向けて、性別違和に関するクリスチャンならではの理解を発信できることを願っています。
 
つづく
 
   ↓お帰りはこちら↓           ↓またはこちら↓