ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

難解な聖書箇所(続編)

新約聖書中の女性

これは、前ページの緑茶さんのコメントへの応答です。




●女性も預言する

使徒2:17~18

「神は言われる。終わりの日に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたがたの息子や娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る。その日、わたしのしもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する。」


この預言の中には、「娘」「はしため」など、神が女性にも聖霊を注ぐとおっしゃっています。そして聖霊が注がれると、彼女たちは「預言する」のです!





●ピリポの娘

使徒21:8~9

翌日そこを立って、カイザリヤに着き、あの七人のひとりである伝道者ピリポの家にはいって、そこに滞在した。この人には、預言する四人の未婚の娘がいた。


四人の娘たちは、初代教会の人々の間で、「預言する」娘として知られていました。彼女たちは、上記の預言の具体例とも言えそうです。




プリスカ

使徒 18:26

彼(アポロ)は会堂で大胆に話し始めた。それを聞いていたプリスキラとアクラは、彼を招き入れて、神の道をもっと正確に彼に説明した。


ローマ 16:3

キリスト・イエスにあって私の同労者であるプリスカとアクラによろしく伝えてください。


プリスカとアクラ夫婦は、アポロがエペソに来たとき、彼に神の道をもっと正確に教えました。このユダヤ人夫婦は、教師的な働き人だったと思われます。しかもアクラだけが教えたのではなさそうです。


プリスカの名前がアクラよりも先に書かれているが、それは、彼女の方が教会において影響力を持っていたためと考えられる。」(「新聖書辞典」P1087より)


パウロはこの夫婦を「同労者」と呼んでおり、16:4では、この夫婦に対して、「異邦人のすべての教会も感謝しています」とあるので、この二人がパウロと一緒に奉仕をした機会はかなり多かったようです。二人はコリントだけでなく、パウロがエペソに移ったときにも同行しました。そして16:5では「その家の教会によろしく」とあることから、最終的にはプリスカとアクラはローマに戻り、夫婦の家がローマの教会の定期集会所でとなっていたことがわかります。


プリスカは、緑茶さんが言うように、今日的に言えば「女性の教役者」と言えると思います。



●ユニヤ

ローマ16:7

私の同国人で私といっしょに投獄されたことのある、アンドロニコとユニアスにもよろしく。この人々は使徒たちの間によく知られている人々で、また私より先にキリストにある者となったのです。


この「ユニアス」は、女性である可能性があります。女性である場合は、「ユニア」という名前になります。セイヤーのギリシャ語辞典は、女性の名前としています(下記参照)。ユニアが「使徒たちの間でよく知られている」ことから、女性の使徒だったと解釈する人たちすらいます。


Thayer Definition:
Junia = “youthful”
1)a Christian woman at Rome, mentioned by Paul as one of his kinsfolk and fellow prisoners