ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

クリスチャンと選挙

 
 巷では夏の参院選が早くも話題になっています。クリスチャンは、選挙においても聖書の教えに基づいて候補者を選ぶ必要があります。
 
 神学者ウエイン・グルーデムの「聖書に基づいた政治」から、聖書的な投票基準を学びます。 
 
参考文献:ウエイン・グルーデム著「聖書に基づいた政治」(P66~P67
 
 
●「クリスチャンはキリスト教徒の候補者にのみ投票すべきか?
 
 グルーデムはこの項目の中で、自身が2007年の大統領選キャンペーンで、ミット・ロムニーへの支持表明を書いたと述べています。

 ご存知のとおり、ロムニーモルモン教徒ですが、グルーデムはその点についてどう考えたのでしょうか?

  
「彼の宗教については、どう考えればよいのだろうか。ロムニーモルモン教徒である。そして私は、モルモン教の信条の多くを強く否定している。聖書に整合していないし、キリスト教の伝統的な教えにも反しているからだ。

 しかしモルモン教の倫理観や価値観は、聖書のそれと重なる部分が多い。そしてそれらの教えが、ロムニーの保守的な政策の支えとなっているのだ。」(中略、強調はダビデ
 

 グルーデムはこう述べて、候補者の倫理観や価値観が聖書と合致していることを重視しています。また神が聖書の中で異教徒の為政者を用いた、以下のような事例を挙げています。
 

1.創世記413757
 
 神はエジプトの王パロを用い、ヨセフを大臣の座につけて全国を治めさせた。イスラエルの民を飢饉から救うため、神はヨセフをとおしてご自分の目的を大きく推し進めたのだ。
 
2.ダニエル24649
 
 神はバビロニア帝国の王ネブカデネザルを使い、ダニエルと3人のユダヤ人の若者を育て上げ、バビロニアの高官の座につけた。

3.イザヤ4516エズラ114
 
 神はペルシャ帝国の王クロスを用い、捕囚されていたユダヤ人たちを本国に戻した。
 
4.エズラ6112
 
 また神は、エルサレムの神殿を再建するユダヤ人を守るため、ペルシャの王ダリヨスを用いた。
 
5.エステル記61011812715
 
 神はペルシャの王アハシュエロスを用いてエステルを王妃とし、モルデカイを高官の座につけた。

 
 神はローマ帝国の力を使い、パックス・ロマーナと呼ばれる平和な時代を維持した。それによりクリスチャンたちは自由に旅行でき、地中海周辺の国々に福音を伝えることができた。
               
            
 最後にグルーデムは、結論として次のように述べています。
 
候補者の宗教的背景がいかなるものであろうとも、クリスチャンは聖書の教えに合致する倫理観と政治的価値観を表明している候補者を支持すべきである。」
 
                                (引用終わり)
 
●まとめ
 
 このように聖書は、神がご自分の目的を果たすため、異教徒の為政者や非キリスト教政府を用いることをはっきりと教えています。

 日本のキリスト教界では、同じくロムニーを支持したグラハムが不当な批判を受けていますが、批判している人たちのほうが勉強不足なのです。 

 上記に挙げられた王たちは、異教の「神々」を崇拝していました。しかし全能なる神は、主権的な力によって異教徒の為政者でも問題なく用いるのです。
 
 ですから私たちクリスチャンが無神論や他宗教の候補者を支持しても、聖書的にまったく問題ありません。

 聖書的な候補者選びのポイントは、政策の中に表されている倫理観や価値観のほうにあるのです。


第一テモテ212
そこで、まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです

 
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