ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

【付録】神はアダムに肉声で語っていた


 
地の果てまで福音をへの協賛記事を読まれた同ブログ主の姉妹から、
 
 気づくところがあったとおっしゃっていただけました。
 
 ゆえに協賛記事はもう書きませんが、
 
 思い出したエピソードがあるので付録として書いておこうと思います。
 
 
●米国人牧師の誤解
 
 知り合いの米国人牧師と、SNSで討論したことがありました。
 
 彼は、人間の自由意志の能力を強く信奉する人です。
 
 私が、生まれながらの人間は神を求めることができないと言ったところ、
 
 彼は勝ち誇ったようにこう言ってきました。
 
「でもアダムとエバは、罪を犯した後でも神の声を聞けたじゃないか。
 
(だから人間は自由意志で、神を求めることができるのだ)」と。
 
 さすが数百人の信徒を抱える牧師さん。よく勉強していると思いました。
 
 そこで私は、「あなたはよく聖書を研究していて素晴らしい」とほめました。
 
 しかし次のように付け加えました。
 
「でもあのとき神は、肉声で語っていたんだ。だから聞くことができたんだ。」
 
 
肉声を意味するヘブル語「コール」
 
コール」:voice, sound, noise 声、音、物音
      sound (of instrument)/( 楽器の)
 
創世記3:8 
そよ風の吹くころ、彼らは園を歩き回られる神である主のコールを聞いた
 
 この箇所は、アダムとエバが禁断の木の実を食べて罪を犯した直後のことです。
 
 主はアダムたちに音声で語っていました。
 
 二人は罪を犯して霊的に死んでいましたが(創世記217)、
 
 肉声なので聞くことができました。 
 
 主は、アブラハムにもコールによって語りました。
 
創世記22:18 
地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。あなたがわたしのコールに聞き従ったからである
 
 
大きな音を意味するヘブル語「カラー」
 
 音声を意味するヘブル語は他にもあります。
 
創世記3:9 
神である主は、人に呼びかけ、彼に仰せられた。「あなたは、どこにいるのか。
 
 この箇所は先ほど引用した箇所のつづきです。
 
 アダムに「呼びかけた」と訳されているのは「カラー」という言葉で、
 
 次のような意味があります。
 
to call, cry, utter a loud sound 呼ぶ、叫ぶ、大きな音を発する 
 
 
 カラーは次の箇所にも使われています。
 
創世記22:15 
主の御使いは、再び天からアブラハム呼びかけた


主は彼が横切って見に来るのをご覧になった。神は柴の中から彼を呼び、「モーセモーセ。」と仰せられた
 
 
音声を意味する「カール」
 
カールvoice, sound声、音
 
 ネブカデネザル王は異教徒である上にとても高慢でしたが、
 
 主が音声で語られたので、彼は主の声を聞くことができました。
 
ダニエル4:31 
このことばがまだ王の口にあるうちに、天からがあった。「ネブカデネザル王。あなたに告げる。国はあなたから取り去られた。  
 
 
キリストの中にいる=神によるわざ
 
1コリント1:27~30
しかし神は、知恵ある者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選ばれたのです。
また、この世の取るに足りない者や見下されている者を、神は選ばれました。すなわち、有るものをない者のようにするため、無に等しいものを選ばれたのです。
これは、神の御前でだれをも誇らせないためです
しかしあなたがたは、神によってキリスト・イエスのうちにあるのです
 
 
 上記にあるとおり、私たちが「キリストのうちにある」のは「神による」わざです。
 
 私たちがキリストを信じることを選んだからではありません。
 
 神が私たちを選んでくださったからです。
 
 その理由は、「神の御前でだれをも誇らせないためです。
 
 この聖句を読んだ上で、
 
「いいえ、私は自分の意志でキリストを信じました」と言う人は、
 
 神の御前で自分を誇っているのです。
 
 
●まとめ
 
 生まれながらの人が、自分の意志でキリストを信じることはできません。
 
 人が救われるは、神が選んでくださったからです。
 
 だからこそ救いは恵みであり、神からの贈り物なのです。
 
 
エペソ28(岩波翻訳委員会訳)
事実、あなたがたは信仰を通して、この恵みにより救われている。そしてこれは
なたがた〔自身〕に由来するものではなく、神の〔無償の〕贈物である
 
 
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