聖書の無誤性に関するシカゴ声明 要約声明
要約声明
1 ご自身、真理であり、真理のみを語られる神は、聖書を霊感された。それによって、神を離れた人類に、創造者、主であり、贖い主、審き主であるイエス・キリストによって、ご自身を啓示するためである。聖書は神ご自身について神ご自身によるあかしである。
1. God,who is Himself Truth and speaks truth only, has inspired Holy Scripture
in order thereby to reveal Himself to lost mankind through Jesus Christ as Creator and Lord, Redeemer and Judge. Holy Scripture is God's witness to Himself.
2 聖書は、神ご自身のことばであるが、聖霊によって整えられ、監理された人々によって書かれたのであり、その言及するすべての事柄において、不可謬の、神の権威をもつ。聖書は神の教えであるから、その主張するすべてを信じるべきあり、神の命令であるから、その要求するすべてに従うべきであり、神の約束であるから、その約束するすべてを受けるべきである。
2. Holy Scripture, being God's own Word, written by men prepared and superintended by His Spirit, is of infallible divine authority in all matters upon which it touches: it is to be believed, as God's instruction, in all that it affirms; obeyed, as God's command, in all that it requires; embraced, as God's pledge, in all that it promises.
3 神であられる、聖書の著者聖霊は、人の内に示すあかしにより、聖書の真正性を証明し、また私たちの心を開いて、その意味を理解させる。
3. The Holy Spirit, Scripture's divine Author, both authenticates it to us by His inward witness and opens our minds to understand its meaning.
4 その全体が、またそのことばが、神により与えられたものである聖書は、その教えるすべてにおいて、誤りや間違いがない。そのことは、創造の出来事や、世界の歴史に働かれる神のみわざについても、神の指導下で聖書が文書として成立した起源についても、個々人の生活の中で、神が救いの恵みを与えられることについてのあかしについてと同等に言えることである。
4. Being wholly and verbally God-given, Scripture is without error or fault in all its teaching, no less in what it states about God's acts in creation, about the events of world history, and about its own literary origins under God,than in its witness to God's saving grace in individual lives.
5 もしこの完全な、神による無誤性が、どのようにかして制限され、あるいは無視されるならば、あるいは聖書自体の真理の見解に反する見解と相対的なものと見なされるならば、聖書の権威が傷つけられることは不可避である。そのような誤りは、個々人と教会に重大な損失をもたらす。
5. The authority of Scripture is inescapably impaired if this total divine inerrancy is in any way limited or disregarded, or made relative to a view of truth contrary to the Bible's own; and such lapses bring serious loss to both the individual and the Church.
引用元
日本語訳:「聖書信仰とその諸問題」巻末付録より(訳文:舟喜順一先生)
英文:Dallas Theological Seminary PDF
あとがき
インターネット上には、シカゴ声明の日本語による正規の訳文が見当たらないため、僭越ながら当ブログに掲載することにいたしました。本来はこの後に「主張と否定の諸条項」がつづきますが、文字数の関係で別ページに掲載いたします。ブログ主