悪霊追い出し-賜物か、それとも?
ある兄弟から悪霊追い出しに関して質問をいただいた。悪霊追い出しは、霊的賜物としては何の賜物が用いられているのかという質問だ。確かに、悪霊追い出しが得意なクリスチャンがいるということは事実と言ってよいだろう。ただ聖書の中には、悪霊追い出しの記事は山ほどあるが、悪霊追い出しの「賜物」についてはまったく書かれていない。
ピーター・ワグナー博士の賜物に関する著書が机の脇にあったので読んでみた。索引を見ると、「悪霊追い出しの賜物」の項目があった。読んでみたが、さすがのピーター・ワグナーも、賜物の正体については具体的には書いていなかった。聖書に書かれていないのだから、仕方ないと言えば仕方ない。
彼の言葉をいくつか引用してみよう。
「霊の見分けの賜物と悪霊追い出しの賜物が、対になっていると考えることは理に叶っている。・・・使徒パウロが占いの霊につかれた少女を解放したときも、彼女の語っていたこと自体は何も悪く聞こえないが、それが悪霊による言葉であることを見分けて、その霊を追い出した(使徒16:18参照)。」
「私は悪霊追い出しの賜物を持っていないが、妻のドリスは持っている。解放のミニストリーは、現在の彼女のミニストリーの一部を占めている。他にもこの賜物を持っている人たちを知っているが、どうやら神は、その形式や方法に関しては、人それぞれのやり方をお示しになるようだ。ある人たちは悪霊に憑かれた人を「患者」としてある期間カウンセリングし、料金も請求する。アルゼンチンのカルロス・アナコンディアのように、集団的悪霊追い出しをする人たちもいる。・・・一晩で200人とか300人が悪霊から解放されることも珍しくない。一方、同僚のクラフト博士のように、インナーヒーリングと霊的解放を組み合わせている人もいる。・・・ある人たちは解放のミニストリーの最中、悪霊どもに話させるのは役に立つと考えているが、他の人たちは黙らせるほうがよいとしている。・・・ドリスの場合は、別の形式をとっている。一人当たり2~3時間とって、事務所で解放のミニストリーを行なう。彼女はいつも、知識の賜物を受けられたらよいと願っているが、通常それが与えられないので、彼女は11ページからなる問診票を作成した。悪霊にやられている人は、この問診票を解放のミニストリーの数日前に書いて提出しなければならない。解放のミニストリーの前夜、彼女はその問診票を分析し、20分から30分間、問診票を基に祈る。祈り終わる頃には、翌日、どのようなアプローチをすればよいかが彼女にはかなり詳しく読み取れている。ミニストリー当日は、断食をする。通常、自分のほかに訓練生を一人つける。ドリスは権威を行使し、悪霊を黙らせる。また悪霊の憑依も一切禁じる。彼女の賜物は励ましではなく悪霊追い出しなので、伝統的なカウンセリングは一切行なわない。また、同じ人に2度、ミニストリーを行なうこともない。僅かな例外を除いて、ほとんどの人は悪霊から完全に解放されて帰ってゆく。・・・彼女の悪霊追い出しの方法や問診票は、彼女の著書How To Cast Out Demonsを見ればわかる。」
注:Your Spiritual Gifts Can Help Your Church Grow, C. Peter Wagner, Regal Books,2005, P101-102より抜粋。
●私の考え
私としては、悪霊追い出しは賜物ではなく、任命だと思う。
「イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊どもを制する権威をお授けになった。霊どもを追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいをいやすためであった。」マタイ10:1
この聖句を見ると、賜物を与えたとは言っておらず、権威を与えたと言っている。
また、次の2節では、「弟子」ではなく「使徒」になっている。使徒とは、ご存知のように「遣わされた者」という意味である。
やるべき事のリスト
・ 宣言・・・「天の御国が近づいた」
・ 病人のいやし
・ 死人の蘇生
・ 皮膚病のいやし(罪からのきよめ)
・ 悪霊追い出し
イエスからの権威が与えられていれば、悪霊追い出しだけではなく、これらすべてができる。こうなると、悪霊追い出しは賜物の問題ではない。権威が与えられているかどうかである。結局、ポイントは、イエスからそういう働きに任命されているかどうかではないかと思う。
ただ、働きの現れに明らかに差があることは、説明が難しい。ある人は悪霊追い出しが強く現れる。(平たく言えば得意。)だが、ある人はいやしが強かったりする。これはもう、生ける神の、各人に対する御心の違いとしか言いようがないのかもしれない。
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ピーター・ワグナー博士の賜物に関する著書が机の脇にあったので読んでみた。索引を見ると、「悪霊追い出しの賜物」の項目があった。読んでみたが、さすがのピーター・ワグナーも、賜物の正体については具体的には書いていなかった。聖書に書かれていないのだから、仕方ないと言えば仕方ない。
彼の言葉をいくつか引用してみよう。
「霊の見分けの賜物と悪霊追い出しの賜物が、対になっていると考えることは理に叶っている。・・・使徒パウロが占いの霊につかれた少女を解放したときも、彼女の語っていたこと自体は何も悪く聞こえないが、それが悪霊による言葉であることを見分けて、その霊を追い出した(使徒16:18参照)。」
「私は悪霊追い出しの賜物を持っていないが、妻のドリスは持っている。解放のミニストリーは、現在の彼女のミニストリーの一部を占めている。他にもこの賜物を持っている人たちを知っているが、どうやら神は、その形式や方法に関しては、人それぞれのやり方をお示しになるようだ。ある人たちは悪霊に憑かれた人を「患者」としてある期間カウンセリングし、料金も請求する。アルゼンチンのカルロス・アナコンディアのように、集団的悪霊追い出しをする人たちもいる。・・・一晩で200人とか300人が悪霊から解放されることも珍しくない。一方、同僚のクラフト博士のように、インナーヒーリングと霊的解放を組み合わせている人もいる。・・・ある人たちは解放のミニストリーの最中、悪霊どもに話させるのは役に立つと考えているが、他の人たちは黙らせるほうがよいとしている。・・・ドリスの場合は、別の形式をとっている。一人当たり2~3時間とって、事務所で解放のミニストリーを行なう。彼女はいつも、知識の賜物を受けられたらよいと願っているが、通常それが与えられないので、彼女は11ページからなる問診票を作成した。悪霊にやられている人は、この問診票を解放のミニストリーの数日前に書いて提出しなければならない。解放のミニストリーの前夜、彼女はその問診票を分析し、20分から30分間、問診票を基に祈る。祈り終わる頃には、翌日、どのようなアプローチをすればよいかが彼女にはかなり詳しく読み取れている。ミニストリー当日は、断食をする。通常、自分のほかに訓練生を一人つける。ドリスは権威を行使し、悪霊を黙らせる。また悪霊の憑依も一切禁じる。彼女の賜物は励ましではなく悪霊追い出しなので、伝統的なカウンセリングは一切行なわない。また、同じ人に2度、ミニストリーを行なうこともない。僅かな例外を除いて、ほとんどの人は悪霊から完全に解放されて帰ってゆく。・・・彼女の悪霊追い出しの方法や問診票は、彼女の著書How To Cast Out Demonsを見ればわかる。」
注:Your Spiritual Gifts Can Help Your Church Grow, C. Peter Wagner, Regal Books,2005, P101-102より抜粋。
●私の考え
私としては、悪霊追い出しは賜物ではなく、任命だと思う。
「イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊どもを制する権威をお授けになった。霊どもを追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいをいやすためであった。」マタイ10:1
この聖句を見ると、賜物を与えたとは言っておらず、権威を与えたと言っている。
また、次の2節では、「弟子」ではなく「使徒」になっている。使徒とは、ご存知のように「遣わされた者」という意味である。
やるべき事のリスト
・ 宣言・・・「天の御国が近づいた」
・ 病人のいやし
・ 死人の蘇生
・ 皮膚病のいやし(罪からのきよめ)
・ 悪霊追い出し
イエスからの権威が与えられていれば、悪霊追い出しだけではなく、これらすべてができる。こうなると、悪霊追い出しは賜物の問題ではない。権威が与えられているかどうかである。結局、ポイントは、イエスからそういう働きに任命されているかどうかではないかと思う。
ただ、働きの現れに明らかに差があることは、説明が難しい。ある人は悪霊追い出しが強く現れる。(平たく言えば得意。)だが、ある人はいやしが強かったりする。これはもう、生ける神の、各人に対する御心の違いとしか言いようがないのかもしれない。
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