ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

ハルマゲドンの8つの段階(その3)

段階5:イスラエル国家の回心

ハルマゲドンの戦いは、キリストの再臨で最終局面を迎えますが、キリストが戻る前にイスラエルが国家としての罪を告白します(レビ記26:40~42、エレミヤ3:11~18、ホセア5:15)。そしてメシアの再来を嘆願するのです(イザヤ64:1~12、ゼカリヤ12:10、マタイ23:37~39)。この嘆願は、反キリストの軍隊が荒野にいるユダヤ人を滅ぼすために南下してくるときに起こります。ホセア6:1~3によると、ユダヤ人の指導者たちは、イスラエル国民に悔い改めを呼び掛けます。国民はその呼び掛けに応じ、2日間悔い改めます。


フルクテンバウム博士はこう記述しています。

イスラエルの指導者たちは、ついに、なぜこの艱難が自分たちに降りかかったのかを悟ります。この回心が、聖書の研究によるものなのか、14万4千人のユダヤ人による宣教によるのか、あるいは(黙示録に記されている)2人の預言者によるのか、あるいはエリヤの働きによるのかは定かではありません。恐らく、それらの複合的な効果によるのでしょう。とにかく何らかの方法で、指導者たちが国家とてしての罪を悟るに至ります。かつてイスラエルの指導者たちが国民を扇動してイエスのメシア性を拒絶させたように、今度は、ホセア6:1~3の呼び掛けを布告し、国民がイエスをメシアとして認めるよう導きます。この出来事は、再臨の3日前に始まります。


第5段階は、イスラエルが2日間に渡って罪を告白し、メシアの再来を祈り求めたのちに完結します。6段階目では、神が彼らの祈りを聞き入れ、それに応え、聖書の預言と来るべき時代の到来を実現します。




段階6:イエス・キリストの再臨

第6段階では、ユダヤ人の祈りがかなえられ、イエス・キリストが地上に再来し、ボズラで反キリストの軍隊を破り、戦いの最終局面が始まります。主は雲に乗って地上に戻ります。再臨は、昇天と同じ方法で起こります(マタイ24:30、使徒1:9~11)。イエスがボズラの荒野の山々に戻ってくることは、イザヤ34:1~7、63:1~6、ミカ2:12~13、ハバクク3:3に書かれています。この再臨によって、メシアであるイエス・キリストが、反キリストの軍隊との対戦に入ります。そして奇跡的に彼らを打ち破ります。

ユダ14節~15節と黙示録19:11~16によれば、イエスは天の軍勢と教会の聖徒たちを連れて戻ってきます。聖徒たちは、小羊との婚宴で着ていた白い衣を着ています。この聖徒たちは、艱難期に先立って携挙に預かった人々です。黙示録19:11~16は、再臨でイエス・キリストの敵が滅びることを明示しています。その箇所は、主イエスが、神の怒りの酒ぶねを踏み、鉄の杖をもって支配すると描写しています。

イスラエルの要請に応えてイエス・キリストは地上に戻り、反キリストとその軍隊に対して戦いを挑みます。主イエスは、荒野にいるユダヤ人を殲滅から救い出すと、エルサレムに行って残りの者たちを救います。これをもって、ハルマゲドンの戦いは終ります(ゼカリヤ12:7)。



つづく