ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

1世紀の教会の定期集会

1世紀の教会の定期集会


1Co 14:26

兄弟たち。では、どうすればよいのでしょう。あなたがたが集まるときには、それぞれの人が賛美したり、教えたり、黙示を話したり、異言を話したり、解き明かしたりします。そのすべてのことを、徳を高めるためにしなさい。



この御言葉から、1世紀の教会の集会がどのような様子だったかを考察してみました。



●語句の意味を確認

「集まるときには」:

「とき」の部分に当たる原語は、英語のwheneverの意味です。ですから、「集まるときはいつも」という意味のほうが正確です。


「それぞれの人」:

英語のeveryoneの意味です。「(集会に参加している)すべての人」という意味です。


「黙示」:

これは黙示録1:1の「イエス・キリストの黙示」の「黙示」と同じ単語で、霊的に与えられる「啓示」のことです。


「異言」「解き明かし」:

異言はそのままだと何を言っているかわかりませんが、解き明かしの賜物を持つ人には、聖霊が意味をわからせてくださいます。

解き明かしをする人は、異言が語っていたメッセージを他の人たちに説明するか、もしくは聖霊によって通訳します。なので、最終的には預言と似たような形になります。


「徳を高める」:

この日本語訳は、迷訳だと思います。原語の意味は「建て上げること」で、それの比ゆ的な意味として「啓発」があります。


パウロは、エクレシアを「神の建物」(汽灰蝪魁В后法◆嵜世硫函廖吻汽謄癸魁В隠機砲噺討鵑任い泙后なので、クリスチャンたちの霊的成長を表現するために、「建て上げ」を意味する言葉を使ったのではないでしょうか。

「徳を高める」というと、人格的に立派な人間にするというニュアンスを感じますが、ここでパウロが言っているのはそういうことではなく、教えや啓示、聖霊の賜物を通しての勧め、慰め、励まし、罪の指摘などによって、クリスチャンを霊的に建て上げることを意味しています。



●集会の青写真

*集会場

会場は信者の家でした。

このことは、使徒20:20、ローマ16:5、汽灰蝪隠供В隠后▲灰蹈汽ぃ粥В隠機▲團譽皀鵤伽瓩らわかります。


*集会の内容

ある人は賛美し、ある人は教えをし、ある人は霊的に示されたことを分かち合い、ある人は異言を語り、ある人はその異言を解き明かしていました。

同じ14章の29節~31節を見ると、「みながかわるがわる預言」していたこともわかります。


*集会の目的

それらのことをする目的は、クリスチャンたちが啓発され、成長するためでした。

こんにち、この集会は「礼拝」と呼ばれています。確かに「賛美する」のですから、神への礼拝はもちろん行なわれます。

しかし信者たちが主を礼拝すると、主はそれに応答して語り掛けてくださるのです。パウロは、その応答のほうに焦点を当てていて、主からの応答を受け取ることが集会の目的だとしています。


*集会のスタイル

)莢鵑僚顕颪如↓∋臆辰靴討い訖者全員が、2燭蕕の奉仕(発言)をしていました。


*集会のイメージ

「啓示」「異言」「解き明かし」「預言」など、各信者が聖霊の賜物を用いて語っていましたので、極めて霊的な集会だったと言えます。


明らかに集会の主役は聖霊です。


聖霊は生ける神ご自身ですから、賜物を通して、困難に直面している者への励ましや、誰かの祈りに対する応答、落胆している者への慰め、導きを必要としている者への勧めなどを具体的に語ってくださったと思われます。


信者たちは集会のただ中で生ける神を体験し、信仰が励まされたことでしょう。