ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

信仰の働き方

●神の言葉→信仰→成就
クリスチャンの間では、「信仰によって」という言葉が独り歩きしているように思います。しかし信仰とは、神の言葉が語られているからこそ運用できるもので、人間主体ではなく神主体の行為です。教会の集会で短くティーチングした際のノートなので、理解しにくいかもしれませんが掲載します。

●ノアの場合
「信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告(ギ:通知)を受けたとき、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました。」(ヘブル11:7)
 
◆神の言葉
「あなたは自分のために、ゴフェルの木の箱舟を造りなさい。・・・わたしは、あなたと契約を結ぼう。あなたは、あなたの息子たち、あなたの妻、それにあなたの息子たちの妻といっしょに箱舟に入りなさい。」
(創世記6:13~21)
 
◆信仰
「ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った。」(同6:22)
 
◆成就
創世記7~8章
 
◆解説
洪水は人類には未経験のことでした(雨自体がおそらく初めての現象だったはず)。しかしノアは神への「恐れ」(ヘブ11:7)のゆえに、「信仰による行いを」もって従いました。箱舟の建造には、約100年かかりました(創世記5:32と6:10と7:6から計算)。
 
アブラハムの場合
「信仰によって、アブラハムは、相続財産として受けるべき地に出て行けとの召しを受けたとき、これに従い、どこに行くのかを知らないで、出て行きました。」(ヘブル11:8)
 
◆神の言葉
「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。・・・地上のすべての民族はあなたによって祝福される。」(創世記12:1~3)
 
◆信仰
「アブラムは主がお告げになったとおりに出かけた。」(同12:4)

◆成就
アブラハムへの祝福が、キリスト・イエスによって異邦人に及ぶためであり、その結果、私たちが信仰によって約束の御霊を受けるためなのです。」(ガラテヤ3:14)
 
◆解説
アブラハムへ契約の実質的な内容は、異邦人の救いでした(ガラテヤ3:8)。そのため成就は現在も進行中です。
 
●ペテロの場合
水上歩行(マタイ14章)
 
◆神の言葉
「来なさい」(マタイ14:29)
 
◆信仰
「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」(同14:28)
 
◆信仰+成就
「そこで、ペテロは舟から出て(ここまでは信仰)、水の上を歩いてイエスのほうに行った。」(同14:29)
 
◆解説
信仰とは、常に神の言葉(約束あるいは命令)とワンセットで働くものです。人間の勝手な思い込みは、信仰ではありません。信仰は、救いの場合は別として、通常、行いが求められます。
 
「このように信仰も、もし行いを伴わないなら、それだけでは死んだものです。」(ヤコブ2:17)