ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

イエスが奇蹟を行ったのは、人としてか? その3


●問題点3
 前述のとおり、イエスはご自分の神性をはっきり主張しておられる。従って、ビル・ジョンソンが言うように、イエスが人として奇蹟を行ったという解釈は誤りである。福音的な学者の場合、ヨハネの箇所に限らず、イエスの奇蹟はすべて神として行ったものだと考えている人が多いようだ。
 
 しかし私は、それも正しいとは思わない。誰もが知っているとおり、イエス100神であり、100%人であった(ピリピ268、コロサイ115、ヘブル13、第二コリント44)。イエスが地上におられた間、単なる人間だけであったり、ただ神だけであったりした瞬間は一秒たりともなかった。常に100%神であり人であった。この点においては、奇蹟を行った瞬間も例外ではない。
 
 つまり「イエスが奇蹟を行ったのは、神としてか、それとも人としてか」という質問は、血液型がAB型の人に、「あなたはA型ですかB型ですか」と尋ねるようなものだ。もちろんこの説明も厳密には正確ではないが、私が云わんとするところはおわかりいただけると思う。質問自体が、イエスの本質と合致しないのだ。神であり人でもあるお方として奇蹟を行ったとしか言いようがない。どちらかに決める必要があるのであれば話は別だが、決めなくても良いのであれば、それがもっとも妥当な答えだと私は思う。

つづく