どうしてウザは死んだのか? ~現代のウザにならないために~その1
神の箱を運んでいたウザの死は、神の教えに対する無知のゆえだったとしたら、驚く方がいるかもしれません。
この記事では、神の民とそのリーダーが、神の教えに無頓着な場合の危険性について述べていきたいと思います。
第一歴代誌13:7~10
そこで彼らはアビナダブの家から神の箱を新しい車に載せた。ウザとアフヨがその車を御していた。
こうして彼らがキドンの打ち場まで来たとき、ウザは手を伸ばして、箱を押えた。牛がそれをひっくり返しそうになったからである。
すると、主の怒りがウザに向かって燃え上がり、彼を打った。彼が手を箱に伸べたからである。彼はその場で神の前に死んだ。
●ウザの死
8節を見ると、いろいろな楽器を使って音楽を奏で、ダビデは神の前で力の限り踊っています。
ダビデは浮かれていますが、そのただ中で事件が起きました。
ウザが神に打たれて死んだのです。
一体どこに問題があったのでしょうか。
●死の原因
「宿営が進むときは、アロンとその子らが聖なるものと聖所のすべての器具をおおい終わって、その後にケハテ族がはいって来て、これらを運ばなければならない。彼らが聖なるものに触れて死なないためである。これらは会見の天幕で、ケハテ族のになうものである。」(民数記4:15)
上記に強調したように、聖所の器具のひとつであった神の箱には、主の命令により特定の運び方がありました。
①レビ人の中のケハテ族が運ぶ。
②しかもケハテ族であっても聖なる器具に手で触れると死ぬので、神の箱は棒を通して肩に担いで運ぶことになっていました(出エジプト25:13~15参照)。
ウザはアビナダブの息子で、ケハテ族のレビ人ではありませんでした。
しかもダビデたちは、車に乗せて神の箱を運んだのです。
ダビデもウザも①と②の教えを知らず、間違った方法で神の箱を運んだのです。
その結果、ウザは死をもってその責任を取ることになりました。
こういうわけで、ウザの死は本人の知識不足の責任ですが、そのように運ぶことにしたのはダビデですから、リーダーである彼の責任でもあるのです。
つづく