ユニアは女性使徒だったのだろうか? ローマ16:7の解釈
「ユニアス」は多くの聖書において男性の名前として訳されていますが、学者たちは女性の名前である可能性が高いと言っています。
岩波翻訳委員会訳
●ユニア=女性=妻
(引用終わり)
トーマス・シュライナーはローマ書の注解書の中で、ユニアはアンドロニコスの妻だと述べています。
最新の注解書は、ユニアという女性として解釈することに好意的である。これはユニアナス(ユニアス)というギリシャ名が、ギリシャ語の文献のどこにも見当たらないためだ。それゆえ初期の伝統ではユニアを女性と見なしており、ユニアが女性だとするのが適切な結論である。多くの学者はアンドロニコスとユニアは夫婦だと判断しており、その可能性が高い。(P796)
●ユニアは宣教師だった
さらにシュライナーは、二人の働きについて次のように述べています。
ユニアやローマ16章で述べられている女性たちが、1テモテ2:11~15にあるパウロの戒めに反して権威を行使していたと結論づけるべきではない。女性たちが初期のキリスト教宣教師として活動していた証拠があり、ギリシャ・ローマ社会の家父長中心社会の中で、女性たちは他の女性に焦点を当てて(奉仕して)いたのかもしれない。(P797)
ダグラス・ムーはローマ書の注解の中で、ペテロとその妻が巡回奉仕していたことを例に出して次のように述べています。
アンドロニコスとユニアは、エルサレムにいたギリシャ語を話すユダヤ人の一員だった。ペテロとその妻(1コリント9:5参照)のように、二人は地中海の東側で宣教活動をしていたと推察できる。恐らくそこでパウロと出会い、ともに投獄されたのであろう。(P924)
●まとめ
「地の果てまで福音を」ブログのキヌコ姉は、まさに現代のユニアと言えるのではないでしょうか。
日本のクリスチャン女性のみなさんも、時代と場所は違っても、ユニアのような活動をしておられると思います。
みなさんが、今後も主に用いられることをお祈りいたします。
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