ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

【ミニ投稿】救いの相続は確実 へブル1:14


 
 救いの完成に関する学びになります。
 
 
救いの相続は確実
 
へブル1:14(新改訳)
御使いはみな、仕える霊であって、救いの相続者となる人々に仕えるため遣わされたのではありませんか。
 
 
 へブル114を原語で見ていくと、「相続する」という動詞のほかに、
 
 相続という行為が確実であることを示す
 
「メロンタス」(原形はメロー)という動詞が使われています。
 
 
ディア  トゥース      メロンタス    クレロノメイン  ソテリアン
~のため 定冠詞(者たち) ~ことになっている  相続する     救い
 
 
 新改訳聖書は「救いの相続者となる人々」という訳文ですが、
 
 これだとメローという動詞の意味が十分に訳出されていません。
 
 
 ギリシャ語辞典によると、ここに使われている動詞メローの意味は以下のとおりです。

 
3195 méllō – properly, at the very point of acting; ready, "about to happen." 3195 (méllō) is used "in general of what is sure to happen" (J. Thayer).
 
メロー:厳密には、ある行為まさにしようとしている、という意味。「今にも起ころうとしている」。メローは、「起こるのが確実なことに関して」使われる
 

 ●事例
 
 メローという動詞が使われている箇所は数多くありますが、
 
 その事例として、次の箇所があります。
 

マタイ16:27
人の子は父の栄光を帯びて、御使いたちとともに、やがて来ようとしているのです。その時には、おのおのその行ないに応じて報いをします。
 

へブル2:5 
神は、わたしたちが語っているるべき世界を、天使たちに従わせるようなことはなさらなかったのです。
 
 
●まとめ
 
 へブル書の著者によれば、クリスチャンが救いを相続するのは確実です。
 

 岩波翻訳委員会訳は、「救いを受け継ぐことになっていると訳すことで、
 
 救いの相続が確実であることを訳出しています。
 

へブル1:14(岩波翻訳委員会訳) 
彼らは皆、務めを果たす霊であって、救いを受け継ことになっている人々のため、〔彼らに〕仕えるために遣わされているものではないか。
 

 
 私たちは、自分の弱さを見てしまうと、
 
 こんな私が救いを全うできるだろうかと、不信仰になるかもしれません。
 

 1世紀のへブル人たちも、迫害のただ中で信仰が弱っていました。
 

 だからこそ筆者は、
 
 イエスが、人の弱さを「共に苦しむ大祭司であることを示しました。
 
 
私たちには大祭司があるが、この方は私たちの弱さを共に苦しむことのできない方ではなく、罪を別にすれば、すべてについて〔私たちと〕同じように試みを受けた方である
                        へブル4:15(岩波翻訳委員会訳)

 
 イエスさまが律法主義者でないことは、私たちにとって文字どおり救いですね。
 

 
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