十字架の死から復活までの間、イエスはどこにいたのか? その1
以下のようなご質問がありましたので、お答えいたします。
キリストが十字架に架けられ死に墓に葬られ3日後に復活したことは理解できるのですが、死んだ後復活するまでの3日間はキリストはどこで何をしていたのですか?
それから十字架から降ろされたときピエタ像の様子は本当にあったことなのでしょうか?マリア様は抱きとめられたのですか?
それから十字架から降ろされたときピエタ像の様子は本当にあったことなのでしょうか?マリア様は抱きとめられたのですか?
まずピエタについてですが、
聖書には書かれていませんので、ミケランジェロの想像上の作品だと思います。
1.まずパラダイス(天国)に行った
ルカ23:46
「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」こう言って、息を引き取られた。
「パラ/すぐ脇に」と「ティセミー/置く」が合わさってできた言葉です。
厳密には、「すぐ脇に置く」を意味します。
ギリシャ語辞典には、「とても密着していて個人的な方法で委ねる」、
「パラ」に強い意味がある、と説明されています。
ということは、イエスは自分の霊を、父なる神のすぐそば、
あるいは父なる神の御前に差し出した、ということではないかと思います。
つまり、イエスの霊は天国の父なる神の居場所に行った、ということです。
ちなみに「御手」は複数形ですので、岩波翻訳委員会訳はこう訳しています。
「父よ、あなたの両手に、私の霊を委ねます」
ルカ23:43
「あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」
この箇所以外では2コリント12:4と黙示録2:7でしか使われていません。
2コリでは「第三の天」のことであり、
黙示録では、「わたしは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせよう」とあり
やはり天国を指しています。
「今」という意味もあります。
それゆえ岩波翻訳委員会訳は、こう訳しています。
「アーメン、私はあなたに言う、あなたは今日〔すでに〕、私と共に楽園にいるだろう」。
パラダイスが天国、あるいは第三の天を指しているのであれば、
イエスと罪人の霊は、死の直後、天国にいた、ということになります。
これらの理由から、
イエスはまずはじめにパラダイス(天国)に行ったと思います。
その2につづく
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