十字架の死から復活までの間、イエスはどこにいたのか? その2
その2では、イエスが死後にハデスに行ったという説をご紹介します。
英語サイトを検索すると、この立場に立つサイトが目立ちます。
しかしこの説には賛否両論があるので、
あくまでひとつの説として捉えたほうが良いと思います。
●概要
十字架の死⇒アブラハムのふところ(ハデス)⇒旧約の聖徒を確保⇒彼らを連れて昇天
●使徒信条
ハデス説のおおもとは、使徒信条にあると言われています。
使徒信条
我は天地の造り主(つくりぬし)、全能の父なる神を信ず。
我はその独り子(ひとりご)、我らの主(しゅ)、イエス・キリストを信ず。
主は聖霊によりてやどり、処女(おとめ)マリヤより生(うま)れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架(じゅうじか)につけられ、死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に昇り、全能の父なる神の右に座したまえり。かしこより来たりて生ける者と死にたる者とを審(さば)きたまわん。
我は聖霊を信ず。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体(からだ)のよみがえり、永遠(とこしえ)の生命(いのち)を信ず。アーメン
●イエスはハデスに行った
救われた人の住む場所と救われてない人の住む場所は「大きな淵」によって分かれています(ルカ16章26節)。
(引用終わり、強調はダビデ)
●賛否両論がある部分
①「アブラハムのふところ」
上記のサイトでは「アブラハムのふところ」はハデスの一部だと解釈していますが、
そうではなく天国のことだという見解があります。
それとも天国にいたのか、という点で解釈が分かれています。
天国にいたと解釈する人たちは、次の箇所を根拠にします。
②エペソ4:8~10と1ペテロ3:18~20の解釈も賛否があり、
ハデス説の根拠になるかどうかは不確かです。
ハデス説に立つ人たちは、次の描写は「ハデス行き+旧約の聖徒の確保」だと考えます。
そこで、こう言われています。「高い所に上られたとき、彼は多くの捕虜を引き連れ、人々に賜物を分け与えられた。」 ――この「上られた。」ということばは、彼がまず地の低い所に下られた、ということでなくて何でしょう。(エペソ4:8~9)
しかし「多くの捕虜」というのは旧約の聖徒だけでなく、
新約の私たちも含むはずだというのが従来の解釈です。
●まとめ
イエスさまが、死後から復活にかけてどこで何をしていたかは、興味深いテーマです。
いつか時間があるときに、徹底的に追求してみると面白いかもしれません。
しかし今回は、この辺にしておこうと思います。
ありがとうございました。
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