聖書はクリスチャンの自殺について、どう教えているか?
以下のようなご質問をいただきましたので、お答えします。
自殺者の救いについて、聖書は何と言っていますか?
また、クリスチャンが自殺すると、どうなりますか?
その前に、厳粛にお断りしておきますが、
この記事は、決してクリスチャンの自殺を肯定するものではありません。
記事の内容に基づいて、自殺願望を持つクリスチャンの自殺を幇助しないでください。
●未信者の場合
まず前半の質問ですが、自殺者がキリストを信じていなかった場合、
自然死した人と同じように、永遠の滅びに向かうことになります。
ヨハネ3:16
神は、実に、・・・それは御子を信じる者が・・・永遠のいのちを持つためである。
キリストを信じないで亡くなった場合、例外なしに永遠に滅びます。
ヨハネ14:6
わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。
●クリスチャンの自殺
クリスチャンの自殺に関していくつかの見解があると思いますが、
真のクリスチャンが自殺するほど苦しむことはあり得ない、と考える人は、
人生経験が浅いか、比較的恵まれた人生を送っているかのどちらかだと思います。
ヨブは自分の存在そのものを呪って、次のように言いました。
ヨブ3:1~3
ヨブは口を開いて自分の生まれた日をのろった。・・・私の生まれた日は滅びうせよ。
たとえ信仰を持っていても、苦しみから長期間解放されない場合、人の心は疲れます。
死んでしまいたいとか、この世から消え去りたいと感じる人は、
すでに心が疲れきり、平常心でなくなっているのです。
病院に行けば何がしかの病名がつく状態にあるはずです。
病気の人を、健康な人と同等の神学で扱うことは正しいでしょうか。
●自殺してしまったクリスチャンの救い
律法的な神学を持っている人や、聖書以外の情報に影響されている人は、
自殺したクリスチャンは地獄に行くと考えます。
しかし聖書は、救いや神の憐れみの深さに関して、そのように教えていません。
マルコ3:28
まことに、あなたがたに告げます。人はその犯すどんな罪も赦していただけます。また、神をけがすことを言っても、それはみな赦していただけます。
(罪の)数においても、ひどさにおいても、「無制限」を意味しています。
それゆえ、岩波翻訳委員会訳はこう訳されています。
岩波翻訳委員会訳
アーメン、私はお前たちに言う、人の子らには、すべての罪も、〔神を〕冒瀆し
たもろもろの冒瀆〔の言葉〕も赦されるだろう。(最後の「だろう」は推量ではなく未来形)
*ダビデは赦された
上記の御言葉を地で行ったのがダビデ王です。
彼はバテシェバの夫ウリヤを殺害しましたが、
その罪を赦されてキリストの祖先になりました。
2サムエル12:13
*神の愛は変わらない
以下の御言葉に「どんな被造物も」とあります。
自分自身も被造物の一つですから、
自分のせいで神の愛から引き離されることはありません。
ローマ8:38~39
私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。
●自殺は罪
しかし自殺は、神のかたちに造られた自分のいのちを自分で奪うことですから、
人殺しと同様の罪です。
あなたのいのちは、あなたのものではありません。
キリストの血で買い取られたのですから、主のものです。
それゆえ、決して自分で自分のいのちを奪ってはいけません。
この世から自分という存在をなくしたくて、
2年間、毎日神さまに「殺してください」と祈っていたクリスチャンもいます。
しかし、最終的には脱出の道が開かれました。
なので感情的には無理であっても、信仰によって次の約束を信じつづけましょう。
1コリント10:13
あなたがたのあった試練はみな人の知らないようなものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。
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