罪の邪悪さ マタイ5:29
マタイ5:29
アポルミーには確かにその意味がありますが、
中動態で使われている場合、「滅びる、腐る/perish」という意味になるとあり、
「身体の一部が投げ捨てられ、結果として腐敗することが念頭にある」
と説明されています。
この箇所は中動態なので、
ギリシャ語インターリニア聖書や岩波翻訳委員会訳は、
「滅びる/腐敗する」と訳しています。
岩波翻訳委員会訳
●躓かせる
また「つまずかせる」という部分は、原文では現在形で書かれています。
なので、一度だけ躓き起こすというのではなく、
習慣的に「躓かせ続ける」と理解したほうがいいと思います。
●まとめ
どうやらイエスさまは、
右の目がしばしば躓きをもたらし、罪を犯し続けて地獄に行くのなら、
それを投げ捨てて腐らさせるほうがましであるとおっしゃっているようです。
罪がある人間は地獄に行くという神の国の厳格さ、
地獄に行くくらいなら、身体の一部を腐らせたほうがましだという、
リアリティーのある表現をとおして、
罪の邪悪さに改めてうなずかされる次第です。