ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

その3 福音、約束の成就、キリスト

「この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもので、御子に関することです。」 ローマ1:2~3

上記の聖句には、聖書理解に欠かせない重要なキーワードが3つ含まれています。
 
福音、約束の成就、キリストです。
 
ユアンゲリオン(良い知らせ)とは、ギリシャ・ローマ社会において、町の伝令官がローマ皇帝に関する良い知らせを伝える御触れのことでした。

たとえば、皇帝に息子が生まれたときや新皇帝の即位、戦争での勝利などです。

しかしパウロは、このユアンゲリオンという言葉を、メシヤに関する良い知らせとして使いました。

パウロによれば、福音は旧約聖書で約束されていたことの成就であり、キリストに関することです。

このパウロの説明は、福音書使徒の働きの聖句と一致しています。

●聖句
預言者たちの言ったすべてのことを信じない心の鈍い人たち。・・・

エスは、モーセおよびすべての預言者から始めて、聖書全体の中で、ご自分について書いてある事がらを彼らに解き明かされた。」ルカ24:25、27

「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。」ヨハネ5:39 

「神は、すべての預言者たちの口を通して、キリストの受難をあらかじめ語っておられたことを、このように実現されました。」使徒3:18 

「イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる、とあかししています。」使徒10:43

「私たちは、神が父祖たちに対してなされた約束について、あなたがたに良い知らせをしているのです。」使徒13:32

「(私、パウロは)預言者たちやモーセが、のちに起こるはずだと語ったこと以外は何も話しませんでした。」使徒26:22

「すなわち、キリストは苦しみを受けること、また、死者の中からの復活によって、この民と異邦人とに最初に光を宣べ伝える、ということです。」使徒26:23

●まとめ
私が多くを語る必要はないと思います。

できればご自身の聖書を開いて、御言葉そのものに聞いていただければ幸いです。

上記の聖句に「預言者たち」とありますが、預言書を指しているわけではありません。

旧約聖書の執筆者である預言者のことです。

やとえばモーセ預言者であり執筆者の一人でした(例:申命記18:15)。

当然、「聖書」とは旧約聖書です。

パウロもイエスご自身も、旧約聖書に福音が約束されていたことを主張しています。

キリストの来臨=福音=旧約の約束の成就ということが改めてお分かりいただけると思います。

一つひとつの聖句は、神には約束したことを、時代を超えて成就する実力と忠実さがあるということを物語っています。