その4 イエスの特殊性
架空の人物ではなく、他の人間と同じように人間の女から生まれ、歴史の中に存在した人間であることを表しています。
ローマ7:5、18、23、25、8:10によれば、罪の性質は「肉」や「からだ」の中に宿っています。
ということは、肉体を持っていなければ人の罪を負うことができないということです。
人間であるということは、贖い主として、なくてはならない条件なのです。
●「死者の中からの復活」
①死ぬという現象は、罪人にしか起こらないことです。アダムの罪によって人類に死が入りました。死は罪の結果です。すべての人間が死ぬことは、すべての人間が罪人であることを証明しています。つまりパウロは、イエスが(私たちの身代わりに)罪人となり、罪人として死んだことを主張ています(Ⅱコリント5:21、イザヤ53:5,11,12)。
しかしその死に打ち勝ち、復活したということは、②イエスがただの人間ではなく神であることを意味しています。
③また罪の結果である死を打ち破ったということは、このお方に罪の究極的な解決(罪の完全な帳消し)があるということを示しています。
これらのゆえに、復活は人の救いになくてはならない条件です(ローマ4:25)。
●「神の御子として示された」
「神の御子」は「神の息子」という意味です。
この表現は、イエスが神と同質の存在であることを示しています。
「示す」はホリゾーというギリシャ語です。ホリゾーは、英語のhorizon/地平線の語源となった言葉です。地平線が海と空を区別しているように、ホリゾーには「区別する」という意味がります。
復活は、イエスが神と同質の存在であることを公に明らかにしているのです。
●「私たちの主」
そのような特別でものすごい存在(神)が、私たちのような罪人の主人になってくださったという恵みを示しています。