ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

ローマ人への手紙

人間の意志と救い

「では、どうなのでしょう。私たちは他の者にまさっているのでしょうか。決してそうではありません。私たちは前に、ユダヤ人もギリシャ人も、すべての人が罪の下にあると責めたのです。」 ローマ3:9 通常、福音派のクリスチャンは、すべての人間が罪人で…

堕落

「あなたが、そのみことばによって正しいとされ、さばかれるときには勝利を得られるため。」 ローマ3:4後半 これは詩篇51篇4節からの引用です。 4節後半がポイントの部分なのでパウロはそこだけを引用していますが、私たちはそこだけ見てもパウロの意…

神の真実

「彼らのうちに不真実な者があったら、その不真実によって、神の真実が無に帰することになるのでしょうか。絶対にそんなことことはありません。」 ローマ3:3~4 2章の終わりでパウロは、神の民に救いをもたらすのは外面的なしるしではなく、御霊による…

割礼と新生

「外見上のユダヤ人がユダヤ人なのではなく、外見上のからだの割礼が割礼なのではありません。かえって人目に隠れたユダヤ人がユダヤ人であり、文字ではなく、御霊による、心の割礼こそ割礼です。」 ローマ2:28~29 割礼とは、男子の性器の包皮を切り…

胎児や赤ん坊が死んだら、どこへ行くのか?

「律法なしに罪を犯した者はすべて律法なしに滅び、律法の下にあって罪を犯した者はすべて、律法によってさばかれます。」 ローマ2:12 注:この記事の結論は、あくまで私の推論であって、聖書がはっきりと教えていることではありません。 パウロはローマ…

神の親切

「それとも、神の慈愛があなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と忍耐と寛容とを軽んじているのですか。」 ローマ2:4 神は聖ですから、基本的には罪を持つ者を生かしておきません(ヨシュア記7:19~26、アカンの石打刑)。 この性…

その16 パフォーマンス・クリスチャニティー

「神は、ひとりひとりに、その人の行いに従って報いをお与えになります。」ローマ2:6 上記の箇所にあるように、聖書は、神が行いによって人を裁くと教えています。 しかしこの聖句は、行いが良ければ、あるいは行いの分量が十分ならば救われるという意味…

その15 同性愛

ローマ1:21~27 長いので、聖書箇所はご自身の聖書をご覧ください。 聖書をお持ちでない方は、こちらへ→「聖書の杜」 http://bible.monochro.com/index/30473/#ln30473 26~27節で、パウロは同性愛について述べています。 前節の26節の冒頭に、…

その14 弁解の余地なし

「神の、目に見えない本姓、すなわち神の永遠の力と神性は、世界の創造された時からこのかた、被造物によって知られ、はっきり認められるのであって、彼らに弁解の余地はありません。」ローマ1:20 クリスチャンはしばしば、一度も福音を聞いたことのない…

その13 異邦人だけか?

「というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されているからです。」ローマ1:18 実はローマ1:18~32は、異邦人についての言及だと多くの学者が考えています。 同性愛などの罪は、パウ…

その12 神の怒りの啓示とは?

「というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されているからです。」ローマ1:18 「神の怒りが天から啓示されている」とありますが、これはどういう意味でしょう。 「啓示されている」の部分…

その11 神の怒り

「というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正(*)に対して、神の怒りが天から啓示されているからです。」ローマ1:18 *・・・「不正」と訳されている言葉は、「不義」とまったく同じ言葉です。 17節でパウロは、救いに…

その10 信仰に始まり信仰に進ませる?

新共同訳ローマ 1:17 福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。 新改訳聖書には、「その義は、信仰に始まり信仰に進ませるからです」と書…

その9 神の義による救い

「福音は・・・信じるすべての人に救いを得させる神の力です。なぜなら、福音のうちには神の義が啓示されていて、その義は信仰に始まり信仰に進ませるからです。」 ローマ1:16後半~17前半 パウロの説明によれば、福音には人を救う力があります。 その…

その8 御霊の賜物

7節までのパウロの挨拶は内容の濃いものでしたので、時間をかけて少しずつ記事にする形になってしまいました。 しかし、ずっとこれまでと同じペースで行く必要はないと思います。 今回からは、重点だけを記事にしていきたいと思います。 ●御霊の賜物とは? …

その7 聖霊による有効召命

「召された聖徒たちへ」 ローマ1:7後半 パウロはローマのクリスチャンたちに関して、6節と7節で繰り返し「召された」という言葉を使っています。 6節では「召された人々」と書き、7節では「召された聖徒たち」と書いています。 「召された」という言…

その6 神がいとおしむ人々

「ローマにいるすべての、神に愛されている人々、召された聖徒たちへ」ローマ1:7 「神に愛されている人々」とあります。 この部分を原典で見ますと、訳された表現とは少し違う書かれ方になっています。 「神に」の部分は、「神のもの」という意味の所有格…

その5 御名のため

「このキリストによって、私たちは恵みと使徒の務めを受けました。それは、御名のためにあらゆる国の人々の中に信仰の従順をもたらすためです。」 ローマ1:5 5節を日本語訳で読みますと、パウロが使徒の務めを受けた中心的な理由は、異邦人に信仰の従順…

その4 イエスの特殊性

「御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ、聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。」ローマ1:3~4 ●「生まれた」 聖書はこの「生まれた」という言葉によって、…

その3 福音、約束の成就、キリスト

「この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもので、御子に関することです。」 ローマ1:2~3 上記の聖句には、聖書理解に欠かせない重要なキーワードが3つ含まれています。 福音、約束の成就、キリストです。 ユアンゲリ…

その2 神の福音

「神の福音のために選び分けられ、使徒として召されたキリスト・イエスのしもべパウロ」 ローマ1:1 ●神が主役 日本語の聖書では、「神の福音」というフレーズが冒頭に来ています。 「神の福音」という部分は、セオス(神)という名詞の所有格が、福音(ユ…

その1 「使徒」

「神の福音のために選び分けられ、使徒として召されたキリスト・イエスのしもべパウロ」 ローマ1:1 いつまで続くかわかりませんが、最近学び始めたローマ人への手紙に関連した重要事項をお分かちしようと思います。 ●使徒・預言者は現存するか? 昔から使…