その6 神がいとおしむ人々
「ローマにいるすべての、神に愛されている人々、召された聖徒たちへ」ローマ1:7
「神に愛されている人々」とあります。
この部分を原典で見ますと、訳された表現とは少し違う書かれ方になっています。
「神に」の部分は、「神のもの」という意味の所有格の名詞です。
前回、6節の解説で、クリスチャンは「イエス・キリストのもの」であるという説明をしましたが、ここもそれと同じで「神のもの」と表現されています。
「愛されている人々」の部分は、「最愛の」「いとおしい」という形容詞が名詞化されて「最愛の者たち」「いとおしい者たち」と書かれています。
神は私たちを、「神のもの」「神に属する者」として選んでくださいました(ローマ8:33、エペソ1:4)。
その選びの動機は、「最愛の者たち」として愛してくださる特別な愛です(エペソ1:5)。
私たちクリスチャンは、神がいとおしんでやまない選びの器なのです。