ビル・ジョンソンの横顔~新使徒的改革派~
●ニュー・アポストリック・リフォーメーション(NAR)
ビル・ジョンソンは、New Apostolic Reformation/ニュー・アポストリック・リフォーメーション(直訳:新使徒的改革派)と呼ばれるムーブメントの一員である。NARは、ひと昔前に日本でも有名になったピーター・ワグナー(フラー神学校の元教授)が創設した団体で、ローマ・カトリック、プロテスタント、正教会に継ぐ第四の流れを目指している。
●NARの信条
*聖書以外の啓示・・・信者は、聖書の内容と矛盾しない範囲の補完的啓示を神から受けれることができると信じている(注2)。
*超自然的なわざ・・・癒やし、悪霊追い出し、預言などを信じている。
注1・・・神学的に問題がある事項なので、後日、別記事で取り扱う予定。
注2・・・聖書の十全性を犯す危険がある事項。余裕があれば、後日、取り扱う予定。
●物議となっているNARの特長
カタールに本部があるニュースメディア「アルジャジーラ」は、NARを特集した記事の中でNARを「アメリカのタリバーン」と呼んだ。これは、NARの支配神学で使われる「霊の戦い」などの用語が、イスラム教過激派組織タリバーンと類似しているためだという。
また、NARは政治的影響力を有している。アメリカのある政治評論家はラジオ番組の中で、キリスト教右派のロー・エングルやドン・フィントらは、NARの指導的立場にあると述べた。また第47代テキサス州知事リック・ペリーの政治的見解が、NARの信条の影響を受けていることも指摘した。その他、カンザス州知事やテキサス州選出の下院議員など、数名の有力政治家がNARと関わりを持っていると言われている。
参考文献:ウィキペディア英語版