ビル・ジョンソンによるすり替え
Jesus sets a standard with this statement—John the Baptist was the greatest of all Old Testament Prophets. He didn't do any miracles that we know of. His ministry was gloriously necessary, but not one we'd normally compare to some of the more spectacular prophets like Elijah or Daniel. Yet the One who knows all says he's the greatest. There is a truth contained in this passage that helps us to see our potential from heaven's perspective. It is such a wonderful truth that all of hell has made a priority of trying to keep us from its simplicity.
日本語訳
イエスは、バプテスマのヨハネは旧約の預言者の中で最も偉大だという評価をくだしています。ヨハネは私たちが知る限り、いかなる奇蹟も行いませんでした。彼の働きは必要不可欠ではありましたが、エリヤやダニエルのような目立つ預言者たちとは、通常、比較になりません。にもかかわらず、すべてをご存知のお方は、ヨハネが最も偉大だと言っておられます。この箇所(マタイ11:11のこと)には、ある真理が内包されているのです。そしてそれは、私たちの将来の可能性を天の視点から見るために役立つものです。その真理はとても素晴らしく、地獄があらゆる手を尽くして私たちから遠ざけようとしたほどのものなのです。
With that in mind, a more startling bit of news comes next—He who is least in the kingdom of heaven is greater than he. He wasn't saying that the people in heaven were greater than John. There's no purpose for such a statement. He was talking about a realm of living that was soon to become available to every believer. John prophesied of Christ's coming, and went so far as to confess his personal need of it.
"He who is coming after me is mightier than I... He will baptize you with the Holy Spirit and fire."2
Jesus came to be baptized ...John tried to prevent Him—"I need to be baptized by You..."3
それを考慮に入れてもなお驚かされるのは、次のひとことです。「天の御国の一番小さい者でも、彼より偉大です。」イエスが云わんとしていることは、天国の人々がヨハネよりも偉大だということではありません。そのような意図はありませんでした。イエスは、間もなくすべての信者が現世において手に入れようとしていたものについて述べていたのです。そしてヨハネは、それが自分にも必要だと、キリスト来臨の預言をした際に述べています。
イエスは、ヨハネからバプテスマを受けるために・・・ヨハネのところに来られた。しかし、ヨハネはイエスにそうさせまいとして、言った。「私こそ、あなたからバプテスマを受けるはずですのに、あなたが、私のところにおいでになるのですか。」(マタイ3:13~14)
John confessed his personal need of Jesus' baptism. Not one of the Old Testament prophets, not even John, had what was about to be offered to the least of all saints. It is the baptism in the Holy Spirit that became God's goal for mankind.
(「天が地に侵入するとき」原文P67より抜粋)
ヨハネは、自分こそイエスからバプテスマを受ける必要があると告白します。旧約の預言者が持っていなかったもの、またヨハネも持っていなかったものが、間もなくすべての聖徒の中で一番小さな者に提示されようとしていました。それは聖霊のバプテスマです。神は聖霊のバプテスマを、人類のための目標にしたのです。
●検証と聖句の意味
ビル・ジョンソンは「イエスは、バプテスマのヨハネは旧約の預言者の中で最も偉大だという評価をくだしています」と言っていますが、これは下記のルカの箇所を根拠にしたものと思われます。これ自体には間違いはありません。
ルカ7:24~28
マタイ11:11
まことに、あなたがたに告げます。女から生まれた者の中で、バプテスマのヨハネよりすぐれた人は出ませんでした。しかも、天の御国の一番小さい者でも、彼より偉大です。
次にマタイ11:11の意味を正しく捉えなければなりません。この箇所の解釈については、いくつかの説があります。
ビル・ジョンソンが否定しているのはその中の一つで、「天の御国」を天国と解釈する説です。
マタイは「神の国」を「天の御国」と言い換えているだけなので、「天の御国の一番小さい者」を天国にいる人々と解釈するのは確かに愚かだと思います。
では、どういう意味なのでしょうか。
The Expositor’s CommentaryとThe MacArthur Bible Commentaryを参考にまとめると次のようになります。
●最も偉大な預言者である理由
それは、彼がメシアを直接的かつ具体的に紹介する特権に預かったということです。
●私たちがヨハネよりも偉大な理由
次に「天の御国の一番小さい者でも、彼より偉大です」の部分の解釈ですが、ルカが「神の国で一番小さい者」と言っていることからわかるとおり、イエスが言っているのは、私たち新約の神の民がヨハネよりも偉大だということです。
では、なぜクリスチャンはバプテスマのヨハネよりも偉大なのでしょうか。
マタイ10:32でイエスが、「わたしを人の前で認める者はみな、わたしも、天におられるわたしの父の前でその人を認めます」と言っているとおり、イエスをメシアとして公に認め、告白すること(証人となること)には、それほどの意味があるのです。
しかしこの点においても、偉大さは私たち自身にあるというのではなく、私たちが告白するイエスが偉大なお方だということです。
●まとめ
ビル・ジョンソンは、マタイ11:11の意味として、バプテスマのヨハネが偉大なのは聖霊のバプテスマを紹介したからだと言い、私たちがヨハネよりも偉大なのは、聖霊のバプテスマを受けられるからだと言っていますが、まったくの曲解です。
ヨハネが「私はその方のくつのひもを解く値うちもありません」と言って、イエスの偉大さをアピールしていとおり、彼の偉大さは彼が証したイエスのゆえであり、私たちの偉大さも私たちが証するイエスのゆえなのです。