ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

【ミニ投稿】真の礼拝者とは?

 
 新改訳聖書と原文の違いを記事にしてみました。

 ブルーの部分は原文の意味と少し違っています。

 大げさに言うと、誤訳になるかもしれません。

 
ヨハネ422
救いはユダヤ人から出るのですからわたしたちは知って礼拝していますが、あなたがたは知らないで礼拝しています

 
 
●原典の説明
 
 ギリシャ語テキストの下に日本語の直訳をつけると、こんな感じです。
 
ヨハネ422
ヒュメイス  プロスクネイテ     ウク   オイダテ     
あなたがたは 礼拝しています 誰かを ~ないで すでに知って 
 
ヘメイス プロスケノウメン     オイダメン    
私たちは 礼拝しています  誰かを すでに知った上で 
 
 ホティ  ヘ  ソテリア  エク  トン イオウダイオン エスティン 
なぜなら 定冠詞 救いは  ~から 定冠詞  ユダヤ人    です
 

 
●問題点と正しい訳
 
 新改訳の問題点は、「という代名詞を訳出していないことです。
 
 「にはいくつかの意味がありますが、この箇所の場合はブルーの意味になります。
 
 代名詞 whowhich , what, that 誰かどれか、何か、~であること
 
 オイダテ、オイダメン = 「エドー/知る」の完了形 ⇒ すでに知っている
 
 
 これらの点を考慮すると、正しい訳文はこんな感じです。
 
 私訳
 あなたがたは何者かをまだ知らずに礼拝しているが、
 
 私たちは何者かをすでに知った上で礼拝している。
 
 なぜなら、救いはユダヤ人から出るからだ。
 
 
 この訳なら、読んだだけでしっくりくると思います。
 
 ちなみに新共同訳は、原語に近い訳し方をしています。

 
新共同訳
あなたがたは知らないものを礼拝しているが、わたしたちは知っているものを礼拝している。救いはユダヤ人から来るからだ。
 

 
●真の礼拝者
 
ヨハネ423
真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。
 
 
 新改訳では「霊とまことによって」と訳しています。
 
「まこと」という訳語は、響きはいいと思いますが、意味は曖昧です。
 
「まこと」とは真理のことですので、「霊と真理によって礼拝するが正しい訳です。
 
 この「真理」とは、神に関する啓示のことです。
 
 
 サマリヤ人は半分異邦人だったので、神に関する啓示が不完全でした。
 
 それでイエスさまは、「あなたがたは何者かをまだ知らない」と言ったのです。
 
 ユダヤ人には旧約聖書が完全に啓示されていましたから、
 
 神が誰であるかをすでに知っていました。 
 
 
 クリスチャンである私たちは、
 
 賛美や祈りの中で自分の霊によって父なる神を礼拝し、
 
 聖書という啓示を学ぶことにより真理によって父なる神を礼拝します。
 
 そのような礼拝の仕方をするなら、
 
 私たちは「真の礼拝者」なのです。
 
 
 まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る
                        新共同訳ヨハネ4:23
 
 
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