【ミニ投稿】真の礼拝者とは?
新改訳聖書と原文の違いを記事にしてみました。
ブルーの部分は原文の意味と少し違っています。
大げさに言うと、誤訳になるかもしれません。
ヨハネ4:22
●原典の説明
ギリシャ語テキストの下に日本語の直訳をつけると、こんな感じです。
ヨハネ4:22
ヒュメイス プロスクネイテ ホ ウク オイダテ
あなたがたは 礼拝しています 誰かを ~ないで すでに知って
ヘメイス プロスケノウメン ホ オイダメン
私たちは 礼拝しています 誰かを すでに知った上で
ホティ ヘ ソテリア エク トン イオウダイオン エスティン
なぜなら 定冠詞 救いは ~から 定冠詞 ユダヤ人 です
●問題点と正しい訳
新改訳の問題点は、「ホ」という代名詞を訳出していないことです。
「ホ」にはいくつかの意味がありますが、この箇所の場合はブルーの意味になります。
ホ=代名詞 who, which , what, that 誰か、どれか、何か、~であること
これらの点を考慮すると、正しい訳文はこんな感じです。
私訳
あなたがたは何者かをまだ知らずに礼拝しているが、
私たちは何者かをすでに知った上で礼拝している。
なぜなら、救いはユダヤ人から出るからだ。
この訳なら、読んだだけでしっくりくると思います。
ちなみに新共同訳は、原語に近い訳し方をしています。
新共同訳
あなたがたは知らないものを礼拝しているが、わたしたちは知っているものを礼拝している。救いはユダヤ人から来るからだ。
●真の礼拝者
ヨハネ4:23
真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。
新改訳では「霊とまことによって」と訳しています。
「まこと」という訳語は、響きはいいと思いますが、意味は曖昧です。
この「真理」とは、神に関する啓示のことです。
サマリヤ人は半分異邦人だったので、神に関する啓示が不完全でした。
それでイエスさまは、「あなたがたは何者かをまだ知らない」と言ったのです。
神が誰であるかをすでに知っていました。
クリスチャンである私たちは、
賛美や祈りの中で、自分の霊によって父なる神を礼拝し、
聖書という啓示を学ぶことにより、真理によって父なる神を礼拝します。
そのような礼拝の仕方をするなら、
私たちは「真の礼拝者」なのです。
まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。
新共同訳ヨハネ4:23
↓応援ありがとうございます↓