ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

【ミニ投稿】恵みによる救い


 
みなさん、投稿が途切れているときも応援してくださり、本当にありがとうございます。
 
みなさんの応援が、ギリシャ語の学びの動機づけになっています。
 
今日の学びの中から、ミニ投稿します。
 
 
恵みによる救い
 
 ギリシャ語の特徴として、文法的に語順が決まっていない、というのがあります。
 
 日本語もある程度はフレキシブルですが、聖書ギリシャ語はまったく自由です。
 
 それゆえ原文の語順を見れば、筆者が何を強調して書いているかが一目瞭然です。
 
 

 たとえば、エペソ2:8は以下のとおりです。  
 
 テー   ガル  カリティ エステ   セソースメノイ 
 定冠詞 ~のゆえに 恵み あなたがたは 救われたのです
 
  ディア   テース  ピステオース
 ~をとおして 定冠詞   信仰
 
 

 このように、「恵みのゆえに」が文頭に来ています。

 直訳するとこうなります。
 
 恵みのゆえに、あなたがたは救われたのです、信仰をとおして
 

 
 教科書の著者ビル・モウンスの説明によると、
 
 パウロがこの語順で書いた理由は、救いが恵みによることを強調しているからです。
 
 
 日本語聖書には、「恵みのゆえに」が文頭に来ている訳はひとつもありません。
 
 逆に英語の聖書は、ほとんどすべて「By grace/恵みによって」ではじまっています。
 

 モウンスは、翻訳する際は、極力、原文と同じ語順にするよう教えています。
 
 なので私だったら、このような語順で訳します。


 恵みのゆえに、あなたがたは、信仰をとおして救われたのです
 
 

 読むだけで、筆者が何を強調しているかがわかる日本語聖書ができるといいですね。

 
 エペソ28
 あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです



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