【ミニ投稿】「無知でいてほしくありません」 1コリント12:1
新改訳聖書をお使いの方には、新鮮に感じていただけるかもしれません。
●無知でいてほしくない
1コリント12:1
御霊の賜物についてですが、私はあなたがたに、ぜひ次のことを知っていていただきたいのです。
上記は新改訳聖書の訳です。
間違いではありませんが、私としては直訳のほうがインパクトがあると思いました。
この箇所には、「無知でいる」という意味の言葉が使われており、
パウロはそれを否定している形です。
原文
ペリ デ トーン プニュマティコーン アデルホイ
~について さて 定冠詞 御霊に関する事柄 兄弟たち
オウ セロー フマス アグノメイン
~ない 私は望む あなたがたに 無知でいる
ポイント
①「御霊に関する事柄について」が文頭に来ていることから、
パウロが御霊の現れというテーマを強調していることがわかります。
②「セロー」という言葉は、意志に関する言葉です。
私たちが無知でいることはパウロの意志に反する、ということが述べられています。
私訳
さて御霊に関する事柄についてですが、兄弟たち、私はあなたがたが無知でいることを望みません。
●まとめ
パウロは、御霊の働きについて無知でいてほしくない、と言っています。
「ぜひ知っていていただきたい」という訳も悪くはありませんが、
「無知」という言葉を使ったほうが、パウロの願いがはっきりするように思います。
日本語の聖書の中で、原文の意味を一番よく汲み取っていると思われるのは、岩波翻訳委員会訳です。
岩波翻訳委員会訳
さて、霊の賜物についてであるが、兄弟たちよ、私はあなたがたが〔それについて〕無知でいてほしくない。
もし御霊の働きや霊の賜物について、
「そういえば、よくわからないなぁ~」
という方がおられましたら、これを機にぜひご一考くださいませ。
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