ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

「タケシオンさん、間違ってますよ!」


 
ギリシャ語と聖書の解釈にかなりの混乱が見られますので、僭越ながら訂正させていただきます。
 
 
抜粋
この 『許し』 のギリシャ語の原語は全く違った意味なのです。
 
『ウモーン』 と言います。
 
意味は 『あなた』 です。
 
あなたがたの父のお許しなしにはという箇所はこうなります。
 
あなたがたの父、あなたが存在しなければ地に落ちることはありません。
 
あなたがたの父、あなたがいなければ地に落ちることはありません。
 
 
●解説
 
マタイ1029後半
そんな雀の一羽でも、あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません
 
 
ヘン エク アウトン オウ  ペセイタイ 
一つ ~の それらの ~ない 落ちる
 
エピ テーン ゲーン アニュー  トウ  パトロス フモーン 
~に 定冠詞 地上  意志なしに 定冠詞  父   あなたがたの 
 
 
①お許しなしに

なぜ「お許しなしに」と訳されているかというと、「アニュー」というギリシャ語が
~の意志なくしてという意味だからです。
 
以下に抜粋した「アニュー」の説明にあるとおり、ホメロス(紀元前8世紀)以降は、そのような意味で使われています。
 
áneu – properly, "without, i.e. without one's will or intervention (used with this meaning from Homer on" (J. Thayer).
 
アニュー:正式には「~なしに、つまり、~の意志、あるいは介入なしにホメロス以降は、この意味で使われている)」(J.セイヤー)
 
 
②「ウモーン」でなく「フモーン」

タケシオンさんが指摘している「ウモーン」は、正しくは「フモーン」と発音します。
意味は「あなた」ではなく、「あなたがたのです。
 
この「あなたがたの」は、イエスの前で話を聞いてる人たちのことを指しています。
ゆえに神は、「あなたがたの父」です。
 

ですから新改訳聖書の訳のとおりで問題ありません。
 
   
●まとめ
 
 マタイ1029は、父なる神の主権統治を示す御言葉です。
 
神の許しなしには、どんな些細なことも起こらないことを意味しています。
 
この神の主権統治のもとに私たちは守られているので、イエスさまはこう言いました。
 
だから恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です」(同31節)
 
 
 また詩篇90篇は、すべてのいのちが神のもので、神の支配下にあることを教えています。
 
神が許可するから人は死にます(詩篇90:3)。
 
詩篇90:3
あなたは人をちりに帰らせて言われます。「人の子らよ、帰れ。」
 
 
逆に神が許可しなければ人は死にません。
 
ヨブが死ななかったのは、神が許可しなかったからです(ヨブ2:6)
 
ヨブ2:6 
主はサタンに仰せられた。「では、彼をおまえの手に任せる。ただ彼のいのちには触れるな。」
 
 
 タケシオンさんは今後もこれまでのように書き続けると思いますが、
 
読者のみなさんは、鵜呑みにしないようご注意ください。
 
 
箴言19:2
熱心だけで知識のないのはよくない。急ぎ足の者はつまずく
 
 
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