ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

【ミニ投稿】一部ではなく全部 コロサイ2:14

 
 コロサイ214には、訳出されていない重要なニュアンスがあります。
 
 
モーセの律法と覚書き
 
コロサイ214
いろいろな定めのために私たちに不利な、いや、私たちを責め立てている債務証書を無効にされたからです。神はこの証書を取りのけ、十字架に釘づけにされました
 
 
定め」と訳されているはドグマという言葉で、
 
 英語のドグマ(教義)の語源になった言葉です。
 
 
 ドグマには「教義」「勅令」「規則」「モーセの律法による規定」「使徒の命令」
 
 などの意味がありますが、この箇所では「モーセの律法による規定」のことです。
 
 
債務証書」とはヒログラフォンという言葉で、「手」を意味するヘイロ
 
「書く」を意味する「グラフォー」からできています。
 
 ヒログラフォンは、お金を借りたときに手書きでしたためる「覚書き」のことです。
 
 
 たとえばピレモン119で、

 パウロ「私が自分の手によって書きました」(直訳)

 と述べ、オネシモの負債を自分が支払うと約束しています。

 言い換えると「ピレモンへの手紙」は、

 パウロがオネシモのために書いた「債務証書」だと言うことになります。
 
 神は私たちの債務証書を、ご自分の独り子の血で支払いました。


 
一部ではなく全部
 
 コロサイ2:14には、訳出されていない語句があります。
 
 それは「取りのけ」と「十字架に釘づけ」の間にある語句です。
 
 
原文
エルケン  エク  トゥー メソウ  プロセローサス
取り外した ~から 定冠詞 間の   釘づけにして
 
 
 上記のブルー部分が、日本語の訳文から完全に抜け落ちています。
 
(債務証書を)「間から取り外して釘づけにした」というのが直訳になります。
 
 
 つまり神さまは、「債務証書」を無効にしただけでなく、
 
 私たちと神の間から証書そのものを取り去りました
 
 両者の間には、もう何も残っていません
 
 神さまは、私たちの罪を丸ごと全~~~部十字架につけたのです。

(コロサイ2:13参照)
 
 
讃美歌の歌詞

  聖歌476番「安けさは川のごとく」の英語バージョンを聞くと、
 
 2番の歌詞の中にこうあります。
 

  My sin, Oh. the bliss of this glorious thought
 
  My sin, not in part, but the whole
 
  Is nailed to the cross and I bear it no more
 
  Praise the Lord, praise the Lord, Oh, my soul!
 
  It is well with my soul・・・ 

 
「私の罪、ああ、なんと栄光に満ちた喜び、
 
 私の罪は、一部ではなく全体が、
 
 十字架に釘づけられ、私はもはや、まったく負っていない
 
 主をほめたたえよ、主を賛美せよ、我がたましい!」
 
 
 以下の動画の1:40くらいから2番が歌われますので、ぜひお聞きください。


 

たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになるイザヤ1:18
 
 
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