【ミニ投稿】キリストの現れ 1テモテ6:15
新改訳聖書をお使いの方には、新鮮に思えるかもしれません。
●キリストの顕現
1テモテ6:14~15
14節に「キリストの現れ」とあります。
以前、パルスィーア(来臨)という言葉をご紹介しましたが、
この箇所の「現れ」は別の言葉で、エピファネアと言います。
新約聖書では、神/キリストの顕現を表す場合にのみ、使われています。
たとえば2テサロニケ2:8で使われています。
その時になると、不法の人が現われますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。 *「輝き」は意訳
●「示す」というよりは「見せる」
15節には、「その現われを、神はご自分の良しとする時に示してくださいます」
とあります。
この訳し方ですと、まるで再臨の日時を神が「示してくださる」
と言っているかのように思えてしまいます。
しかし「示す」と訳されているディクヌミーは、そういう意味ではありません。
properly, to show, i. e. expose to the eyes 「見せる」すなわち「目に晒す」
ディクヌミーは、たとえば次のような箇所で使われています。
マタイ8:4
「気をつけて、だれにも話さないようにしなさい。ただ、人々へのあかしのために、行って、自分を祭司に見せなさい。」
マルコ14:15
するとその主人が自分で、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれます。
このようにディクヌミーは、「見せる」というのが基本的な意味ですので、
1テモテ6:15は、こう訳したほうが良いと思います。
「その現われを、神はご自分の良しとする時に見せてくださいます」
神は、定められた時にキリストを現してくださいます。
●まとめ
一時期、シャ○○○教会の富○慎○牧師が、
2015年9月までに携挙が起こる、と公言して物議を醸しました。
しかし聖書には、そのようなことが「示される」とは書かれていません。
振り回されないように注意しましょう。
この注意を述べた上で言いますが、
パウロは、テモテが生きている間に再臨があると考えていたようです。
そのことは、テモテに個人的に伝えた次の言葉からわかります。
私たちの主イエス・キリストの現われの時まで、あなたは命令を守り、傷のない、非難されるところのない者でありなさい。1テモテ6:14
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