「子を産むことによって救われる」とは? 1テモテ2:11~15
女性が神の教えを男性に教えると惨劇に繋がるので、
男女の秩序を逆転させないために、パウロは女性が教会の教職に就くことや
男性の上に立って権威を振るうことを禁じている、ということを学びました。
●子を産むことによって救われるとは?
1テモテ2:11~15(新共同訳)
11 婦人は、静かに、全く従順に学ぶべきです。
12 婦人が教えたり、男の上に立ったりするのを、わたしは許しません。むしろ、静かにしているべきです。
13 なぜならば、アダムが最初に造られ、それからエバが造られたからです。
14 しかも、アダムはだまされませんでしたが、女はだまされて、罪を犯してしまいました。
15 しかし婦人は、信仰と愛と清さを保ち続け、貞淑であるならば、子を産むことによって救われます。
最後にパウロは、女性は子を産むことによって救われる、と15節で述べています。
この「救われる」の意味として、いくつかの解釈があります。
①女性は出産をとおして、肉体的に解放される
②女性は出産という苦しみを経なければならないものの、霊的には救われる
③女性はキリストが誕生することによって救われる
④女性は男性と同様に、神から受けた役割を全うすることによって救われる
⑤女性は家庭における役割を全うすることによって、教会における男性の役割を奪い取ろうとする誘惑から解放される
⑥女性は母親の役割に忠実であることにより、その報いを天に帰ったときに受ける
⑦女性は母親の役割に忠実であることにより、男女の役割を逆転させる惑わしから解放される(これは⑤と似ているが、教会という領域を超えて述べられている)
論文の著者は、最善の解釈は⑥と⑦だと考えています。
その説明を要約します。
「救われる」という言葉をパウロが使った理由は、
男と女の役割を逆転させる惑わしが霊的な惑わしであり、
この惑わしは救われていることが前提になっているものだからです。
子供を産み、子育てを忠実にすることによって、
女性は女性ならではの役割を果たすことになり、
教会の中でリーダーシップを取らなくても自らの存在価値を十分に高めることになり、
役割逆転の惑わしから守られるという意味で、「救われる」と言っているのです。
引用元:Paul’s Concept of Teaching and 1 Timothy 2:12
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