ダビデの日記

自分が学んだ聖書の教えに関するブログ

【ミニ投稿】ペテロの人生観 1ペテロ1:17


 ペテロが一つのフレーズ表現にこだわりを見せている、という内容です。  

 
一時滞在
 
1ペテロ1:17 
また、人をそれぞれのわざに従って公平にさばかれる方を父と呼んでいるのなら、あなたがたが地上にしばらくとどまっている間の時を、恐れかしこんで過ごしなさい
 
 
「地上にしばらくとどまっている間」と訳されているのは、たった一つの名詞です。
 
「地上に」というのは翻訳者が補ったもので、原文には書かれていません。
 
 その一つの名詞というのは、パロイキアという言葉です。
 
 
パロイキア一時的に滞在すること、異国に寄留すること
 
 
 下の箇所の茶色の部分がパロイキアです。
 
使徒13:17 
この民イスラエルの神は、私たちの先祖たちを選び、民がエジプトの地に滞在していた間にこれを強大にし、御腕を高く上げて、彼らをその地から導き出してくださいました
 
 
 
ペテロのこだわり
 
ἐν  φόβῳ  τὸν τῆς παροικίας ὑμῶν χρόνον ἀναστράφητε
の中で 畏れ 定冠詞 定冠詞 一時滞在 あなた方の      振る舞いなさい
 
 
 ペテロは「時」を意味するクロノスと、

 クロノス用の定冠詞τὸνをわざと引き離し、
 
 その間にあなたがたの一時滞在を挟んで、
 
 こだわりのワンフレーズとして表現しています。
 
 普通はこんな書き方はしません。

 
 直訳すると、「あなたがたの一時滞在を畏れの中で振る舞いなさい」となります。
 
 
 ちなみに岩波翻訳委員会訳は、次のように訳しています。
 
〔人を〕偏り見ることなく、各自の業に基づいてさばく方を父と呼んでいるのなら、あなたがたは〔この世という〕寄留の間中、畏敬をもって振る舞いなさい 
 
 
まとめ
 
 別に新改訳の訳語にこれといった問題を感じるわけではありません。
 
 ただ単に私自身が、
 
「あ~、ペテロもこの世での人生を、一時滞在と考えていたのか」と、
 
 やけに感傷的?に感じただけです。
 
 
これらの人々はみな、信仰の人々として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるかにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり寄留者であることを告白していたのですへブル11:13 
 
 
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